「別の道を選んだから、成長が止まる」わけではありません。むしろ、さくら国際高校(通信制)の生徒たちは、「自由に使える時間が多い」「バイアス(先入観)が外れた」という強みを活かし、地域という実社会の中で、大きな成長を遂げています。誰かがつくった道を歩かされるのではなく、自分が行きたいところに行ける道を、自分自身がつくれるチャンスを得たと考えることもできます。
中学・高校時代にひきこもりや不登校、転入を経験した一人の生徒が、青森県主催の「あおもり若手起業チャレンジプログラム」に挑戦しました。 三沢市こども未来課をはじめとする多くの方々の支えを受け、100名を超える聴衆を前に、自らのプロジェクトをプレゼンテーション。結果、見事に最優秀賞を獲得しました。 「どんな状況からでも、まずはやってみる」という勇気、そして「人との出会い」がどれほど人生を変えるかを、彼は自らの姿で証明してくれました。
最優秀賞の副賞として参加した東京研修では、大きな価値観の転換がありました。 地元に漂う「大人が作った道を外れてはいけない」という空気感。そこから外れることで感じていた罪悪感。しかし、外の世界には「別の道を進む人を否定しない」文化がありました。 特に、若者の挑戦を支援する「一般社団法人HASSYADAI.social」との出会いは刺激的でした。
キャリア教育や実践型研修の実施
ロールモデルとの出会いの場づくり
「選べない」と思い込んでいた若者に、選択肢を取り戻す活動 これらの活動を目の当たりにし、「環境や過去に関わらず、人生は自分で選んでいいのだ」という確信を得ることができました。
二つの大きな武器があると考えています。
①圧倒的な「自由な時間」
一斉授業について言うと、集中スクーリング型の通信制高校生の授業数は、全日制の約5%くらいしかありません。言い換えると、その差95%を自分のために使えるというメリットがあります。この時間を有効的に使えば、大きな何かを得ることができる可能性を持っています。
②すでにバイアス(先入観・固定概念)が外れている
学校に行かないという選択をした子は、すでに、「学校は絶対行かなければならない」というバイアスが外れた行動をとっています。社会の不便や違和感を変えてきた人たちの多くが、バイアスを外して物事を考え行動した人たちです。私たちは、既存のレールを進んで成功を収めた人の考え方は、もちろん参考にはしますが、鵜呑みにする必要はないと考えます。
「普通はダメじゃない?」と言われる領域
誰も目を向けていない領域
「どうせ変わらない」と諦められている領域 こうした「未知の領域」へ一歩踏み出す勇気こそが、私たちの未来をつくっていくのだと考えています。
通信制高校生が、地域の方々と一緒に活動し成長していく。そして誰かの成長が、また別の誰かの希望になる。そんな循環をこの地域に作りたいと考えています。私たちが目指すのは、以下のような地域です。
行政、地元の企業・団体・個人がすべての子どもに目を向け、キャリア形成活動ができるチャンスを与える地域
別の道を選んだ人に対し、「面白そうだね、やってみたら」と背中を押す空気がある地域
一度つまずいた人間に偏見を持たず、「じゃあ、次どうする?」と一緒に考えてくれる地域
子どもの性格や能力、やりたいことに寄り添い、伴走してくれる応援者がいる地域
私たち高校生には、まだ知識も経験も、資金もありません。 行政、教育関係者、地域支援者・・・、大人のみなさまの知恵と力が必要です。
協力してくださる企業・団体・個人のみな様を、私たちは「CSR認定企業(団体)」として積極的に社会へ発信したり、ホームページに掲載したりするなど、企業や地域の利益に貢献していきます。 共に成長するWin-Winの関係を築いていけたら幸いです。