◆対象
少年部(小学生以下)
一 般(中学生以上)
※未就学児はご相談ください。
◆修練日時
毎週水曜日 19:00〜21:00(少年部は20:00まで)
月1日曜日 13:00〜16:00(少年部は14:30まで)
月に1回、日曜日に行います。日にちは事前にご連絡します。
※留意点
・修練は月に4回〜6回です。(施設予約や祝日等により異なります。)
・水曜日のみ又は日曜日のみの参加でも入門できますので、ご相談ください。
・修練場所についての詳細はお問い合わせください。
◆基本的な修練の流れ(2時間の場合)
00:00 作務、鎮魂行、準備体操
00:15 基本修練
00:30 技術修練・法話・学科
01:00 少年部終了
一般部基本・技術修練
01:45 クールダウン、作務
02:00 退館
※状況に応じて小休止、水分補給等を行います。
※その日の状況により、修練内容が異なる場合があります。
修練風景
◆技術修練(易筋行)
技術修練を少林寺拳法では易筋行ともいいます。「易」にはかわる・かえるという意味があり、「筋」すなわち身体をかえる行のことです。これは単に身体を鍛えてかえるだけではなく、心もかえ、生き方もかえるという事につながってきます。
◉一般
・修練はその人の年齢・体力等に応じて行います。
・技は基本動作を中心に、剛法(突き・蹴り・受け等)及び柔法(抜き技・関節技等)の形を学びます。
・ある程度の形が出来てきたら、その演武や運用法(乱捕り)を、学びます。
・運用法は、防具着用(当て止め)や防具なし(寸止め)で行います。柔法については様々な場面を想定し行います。
・護身についての対処方法、心構え等を学びます。
・有段者については、段階に応じた圧法(経絡秘孔を押圧し相手を制する)・整法を学びます。
・有段者については、各種法器(如意伝、釈杖伝等)を学びます。
◉少年部(小学生以下)
・技については少林寺拳法の基本動作及び形を重点に学びます。
・関節技については、体が成長過程にあるという事を考慮し、体に影響のない範囲で行います。
・ある程度技が出来てきたら、護身についての対処方法、心構え等を学びます。
・演武や運用法(乱捕り)を行います。
◆精神修養・学科について
少林寺拳法の特徴の一つに「拳禅一如」というのがあります。これは「拳」=身体と「禅」=心は元々一つであり、どちらか一つだけ鍛るのではなく、両方鍛えなけければならないという事です。
少林寺拳法では身体を鍛えながら、同時に心も鍛えて行きます。
◉道場では規律正しくし、道場での心得を守ります。
①脚下照顧(自分自身を常に見つめる、道場に入る時は靴を揃えます。)
禅の言葉で「脚下照顧」(きゃっかしょうこ)という言葉があります。これは自己を見つめ省(かえり)み、自己の中に心理を求めるという意味があり、また靴を揃えるという時にも使います。この靴を揃えるという行為は簡単で単純なようですが、自分の足下を確認し乱れを直すという事から、自分の行動を省みて心を整えるという事に繋がってきます。
②合掌礼
合掌はお互いを尊敬し拝みあう感謝を表しています。
③作努(修練以外の作業も大切にする、修練前と修練後に道場の作務(掃除)を行います。)
作努(さむ)とは掃除や食事の支度など日常の作業の事です。少林寺拳法では修練の始まる前と終わった後に作努(掃除)を行います。少林寺拳法はこの作努を修行の一つとしています。
④服装
清潔できちんとした身なりをします。また道衣は袖や裾をまくり上げたりしません。
⑤態度
学ぶ気持を形にします。
⑥言葉
正しい言葉で話します。
◉鎮魂行を行います。
鎮魂行とは少林寺拳法の教典を皆で唱和するもので、少林寺拳法における精神修養の実践の柱になっています。教典を唱えて教えに心を向け、自らの行いを省(かえり)みます。そして、調息して身心の統一を図り、しかるのち少林寺拳法の修練にはいります。
◉金剛禅読本に従って、勉強を行ったり、法話があります。
修練の合間に道院長や幹部拳士の先生による講話があります。
◆少林寺拳法の理念
少林寺拳法の理念は「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」です。これは生きていく上で、自分の事を考えるけれども半分は人の事も考えて行こうというものです。
◆少林寺拳法の目指す人間像
◯自分の可能性を信じることができる
◯主体性を持った生き方ができる
◯自分のことを考えるけども半分は相手のことも考えられる(自他共楽)
◯正義感と自信と勇気と慈悲心をもって行動力できる(自己確立)
◯連帯し協力し合う生き方ができる
◆大会について
少林寺拳法の大会の競技には大きく分けて次の3つの部門があります。開催される大会によっては行われない部門もあります。
①演武⇒単独演武・組演武・三人演武・団体演武等
②立合評価法(運用法)⇒軽量級・中量級・重量級等
③弁論⇒小学生以下・一般等
一般的に知られているのは、演武競技ではないでしょうか。この演武競技が大会では主に行われています。しかし少林寺拳法は演武だけではありません。
少林寺拳法では演武(形)の競技しかないから実際に護身術として使えないと思われている傾向がありますが、実際は演武だけではなく、立合評価法(運用法)(他武道では組手とか乱捕りと呼ばれているもの)も行われており、各道院の修練でも法形(形)の練習と共に立合評価法や運用法の練習を行い、いざという時の為の護身の技術を稽古しています。又、他の武道には無いものとして論文の部があります。これはあらかじめ決められたテーマについて論文を作成し審査をするもので、最優秀者は大会で発表します。
こういった大会は少林寺拳法の目的ではなく、修行の一つの手段であり、目指すものは自己確立・自他共楽になります。
◆帯の色について
少林寺拳法では級や段に応じて、帯の色が違います。所属長が昇格規定に則って、各拳士の修練期間や習熟度を判断し、それに応じた級や段の試験を受験させて合格すると、それに応じた色の帯を締めます。
白色:見習い拳士/新規入門者
黄色:8級〜7級(小学生3年以下のみ)
緑色:6級〜4級
茶色:3級〜1級
黒色:初段〜九段
また黒帯はさらに段に応じた色線のついた黒帯を締めることができます。(任意)
赤線:三段以上
橙線:五段以上
銀線:七段以上または六段以上の所属長
金線:八段以上または七段以上の所属長
紫線:師家