書籍案内

 2016年に発生した熊本地震で,菅官房長官は,災害を理由に憲法を改正して「緊急事態条項」を創設することを検討する旨を言明しました。これに対して全国の24の弁護士会及び弁護士会連合会が,不要であり危険であるとして反対の声明を出しています。本機構の永井幸寿監事が「緊急事態条項」に関して執筆いたしましたのでご紹介致します。「緊急事態条項」については書籍がほとんどありませんのでご参考にしていただければ幸いです。

「憲法に緊急条項は必要か」岩波書店

永井幸寿 2016年3月4日 定価620

 緊急事態条項全般について書いた入門書(ブックレット)です。

〈対論〉「緊急事態条項のために憲法を変えるのか」かもがわ書店

小林節(慶應義塾大学名誉教授),永井幸寿 2016年5月15日 定価1,000

 緊急事態条項について肯定説の小林節氏と否定説の永井の討論を収録したものです。討論の結果小林氏が否定説に転じています。

「緊急事態条項の何が問題か」岩波書店

棟居快行(大阪大学名誉教授),愛敬浩二(名古屋大学大学院教授),山中倫太郎(防衛大学校准教授),稲葉実香(金沢大学大学院准教授),永井幸寿,

2016年5月27日 定価1,800

 研究者と永井がコラボして執筆しています。

「よくわかる緊急事態条項Q&A」明石書店

永井幸寿 2016年5月31日 定価1600円

 緊急事態条項について45問のQ&Aです。マンガや,あすわかの弁護士さんとの座談会も付いてわかりやすくなっています。