会期終了のお知らせと御礼
第18回日本応用老年学会大会を対面にて開催いたしました。私たちが想定したよりも多くの参加者をお迎えし、無事に賑やかに開催できたことは、ひとえに皆様のおかげと心より感謝申し上げます。公開講演をはじめ、シンポジウム、一般演題発表では活発な議論が行われ、有意義な学会とすることができました。
至らない点もあったかと存じますが、学会事務局はじめ、大会運営事務局、学生、協賛企業様など、多くの方々のご尽力により無事に終えることができましたこと、重ねて御礼申し上げます。
次回大会は、高山緑先生を大会長として慶應義塾大学日吉キャンパスにて行われる予定です。今後とも、当学会の活動にご高配賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
大会長
権藤恭之(大阪大学人間科学研究科教授)
ご挨拶
第18回日本応用老年学会大会を、2023年10月28日(土)、29日(日)の2日間、大阪大学豊中キャンパスにて開催いたします。
今大会のメインテーマは「基礎から応用への架け橋」です。老年学は学際的研究と応用的な研究が求められるという特徴を有しています。老年学の歴史は長く、我が国においても、60年以上の基礎的な研究の蓄積があります。しかし、現実世界では新しい課題が数多く山積し、その解決には基礎的な知見だけでは不十分です。また、基礎的な知見から見出された理論的枠組みなくして課題解決をすることもまた困難です。現実世界における課題解決には、基礎から応用をまたぐ多領域の様々な関与者の英知を結集した集合知が必要となります。
2020年からのコロナ感染拡大の長期化によって、高齢者を取り巻く環境も大きく変化し、国として全世代を対象にしたDX導入やSDGsの推進など、取り組むべき課題も見えてきました。コロナ禍もようやく終焉を迎えつつある現在、ともすれば研究室内での基礎的研究に注力しがちな老年学者が、現実世界での課題に取り組む担い手と交わり、お互いに知恵を持ち寄って、ともに高齢者の幸福のために共創を進める端緒になればと考えております。
幅広い方々にご参加いただくことで、高齢社会の課題を多様な側面からとらえることが可能になります。ぜひ多くの方にご参加いただけますようお願いいたします。
2023年4月
大会長
権藤恭之(大阪大学人間科学研究科教授)