■短文プロフィール
三田村龍伸(みたむら りゅうしん)
美術家
1980 神奈川県横須賀市生まれ
2005 日本大学芸術学部美術学科彫刻コース 卒業
2007 日本大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻 修了
2007 湯川制賞 受賞
2011 日本大学院芸術学研究科博士課程後期課程 修了
2011年から東京都練馬区江古田駅周辺にて、「江古田ユニバース」発足。江古田ユニバース代表。
●江古田ユニバースに於ける活動
・江古田ユニバースでは、年一回の大型展示イベントを開催(第8回、2018年まで)。
・アーティストインレジデンス企画、地域店舗・アートグループなどとのコラボ多数。
2019年3月頃、資金・人的パワー不足により、江古田ユニバース終了。
その後、2020年に後継イベントとして「江古田のまちの芸術祭」が発足された。
美術家としては写真、映像、小説などを中心に創作活動を続けている。
■挨拶文
こんにちは。このWebページの制作者、三田村龍伸です。
この挨拶文ではこのwebページを作ることになった経緯について書いていきたい。
私の人生において、アート活動の前半は「江古田ユニバース」との関連が切っても切り離せないものがある。
2011年から2018年までの8年間、アート以外の活動でも本当に色々なことがあったが、
総括すると、アートの事に没頭した8年間だったように思う。
しかしながら、私も一人の人間であり、仕事や(結婚などの)生活もある。
現実的にはアートに全てを捧げるということは難しい。
一例として、2016年頃に破局となったパートナーがいた。この頃、この人をとても大事にしていて、決してこの人の存在をおざなりにしていたという意識がなかったのにも関わらず、破局の一因にアート活動があったという事が私には堪えた。
その辛い経験を乗り越えるにあたって、アートと人生(生活)とのバランスというものをおぼろげながら考え始めていた。
加えて、2012~2014年度までは江古田ユニバースは練馬まちづくりセンターからの助成金が主な資金源で、
年一回の大規模展示企画はこの資金を元に運営されていた。
練馬まちづくりセンターの助成金としては、2015~17年度では江古田ユニバースの中にアーティストインレジデンス(アーティストの滞在制作)企画を活動項目としたものであり、2018年はアートの活動拠点を得るという名目での助成金だった。
細かい話は省くが、この頃の江古田ユニバースは運営資金面、マンパワー面などに難を抱えており、中・長期的な活動を継続する見通しが効かない状況だった。
そのような状況の中で、これまで少人数の任意の実行委員形式でやったきた運営方針を
地域住民のメンバーを中心に作っていけないかと考えて提案したものの、引継ぎがうまくいかなかった。
そのため一度江古田ユニバースは休止。2019年3月の出来事だった。
2019年はこれまでのような大規模展示が行われることはなかった。
<続く>