金城政和先生回想録(上・出会い編)
思い起こせば、金城政和先生との出会いは、ちょうど30年前の1993(平成5)年の1月でした。当時25歳の私は勤務先(大城弓子さんも勤務)社員の結婚披露宴で櫂(エーク)を使う「余興」をする為、会社先輩(真樹道場所属)の伝手で久場川修武館を訪れました。
空手未経験の私は空手道場訪問という事で、かなり緊張しておりました。
というより「余興でエークを貸してくれだとー」と一喝されるのではと
恐怖を感じてました。
道場内に入ると案の定、厳つい風貌(パンチパーマ複数おり)の男性陣(女性も数名おり)が酒肴を囲んでいました(後から聞けば模合中)。
暫くは雰囲気(当時の久場川道場。いまにして思えば何としても大型クレーンで引っさげてでも残しておくべき大変、貴重且つ雰囲気のある金城先生らしい大変、味のある道場 でしたー)に圧倒され小一時間ほど本意を伝えられずにおりました。が、このままでは来た意味も無いのでと覚悟を決め本意を伝えました。
当時の金城先生もパンチパーマ(しかも黒ずくめの出で立ち)
ところ、「あー、だったら、この動きをやってみなさい」と金城先生自ら動きを指南して頂きました。
という事で私がはじめて教授頂いた型は「津堅砂掛けの棍(の一部)」でしたー
話しの流れとはいえ、恐れ多いことー
また、当時から大変柔軟な思想をお持ちの先生だったんだと痛感しております。
ご一読ありがとうございました。
長嶺朝一郎