Robocon Report Award 2025
ロボコン報告書コンテスト2025 表彰レポート
ロボコン報告書コンテスト2025 表彰レポート
生成AIには決して書くことのできない報告書、それがロボコン報告書です。ロボット製作の中で先輩のロボットに学び、実際に手を動かして試行錯誤を繰り返しながら様々な機構や形状を試さなかれば書くことはできません。特に、今年度表彰レポートに選ばれた6つの報告書には、これからロボコンに取り組む中学生に向けて、継承すべき技術の核心が詳細に記述されています。 大切なのは勝敗ではありません。自分たちのアイデアや取り組みが、後輩達が取り組む未来のロボコンに生かされることこそロボコン報告書を提出してくれたチームにとって最高の喜びです。
あなたが次にロボットをつくる時、ここに掲載されたロボットのアイデアが刺激となったなら、ぜひ、「○○中学校チーム○○の機構を参考にして、○○を○○にする変更を加えた・・・」と宣言してください。ここに報告書を提出してくれた72チーム全員が、その一言を待ってます。
審査の結果選ばれた、最優秀Young Maker賞×1と,Young Maker賞×5を、ここに掲載させていただきます。
2025/02/22 Young Maker's Robocon実行委員会
No.58 茨城県 つくば市立谷田部東中学校
洞峰Ambits どうほう あんびっつ
ロボコンルール:
令和6年度創造アイデアロボットコンテスト 基礎部門 Let's collect,carry,and load!
コメント:
全国大会レベルの技術力とロボコンへの飽くなき探究心が詰まった報告書です。過去のロボコン報告書を徹底的に分析し、先人たちの機構を参考にしながら、さらに改良を重ねた点が特に秀逸です。ワンウェイクラッチを活用した駆動機構や、限られたモーターで多機能を実現する工夫など、緻密な設計も光ります。そのアイデアを包み隠さず公開し、詳細な説明とわかりやすいレイアウトで伝えようとする姿勢は、まさにYoung makerの手本となるものです。これからのロボコン参加者にとっても貴重な資料となるでしょう。
No.27 千葉県 船橋市立坪井中学校
木林 きりん
ロボコンルール:
令和6年度創造アイデアロボットコンテスト 応用部門 メッセージタワー2
コメント:
シンプルでありながら高い信頼性を追求し、試行錯誤を重ねた成果が詰まった報告書です。スライドベアリングやキーリールを組み合わせた信頼性の高い上昇機構、3Dプリンタを適材適所で活用した工夫、3DーCADを用いた的確な解説が高く評価されました。試合や練習で得た知見をもとに、改良を積み重ねる姿勢も見事です。無駄を省き機能美を意識した設計が、ロボットだけでなく報告書の構成にも表れています。技術とアイデアが融合したこの報告書は、Young makerの手本となるでしょう。
No.72 広島県 広島市立祇園東中学校
Black List ぶらっくりすと
ロボコンルール:
令和6年度創造アイデアロボットコンテスト 基礎部門 Let's collect,carry,and load!
コメント:
「Black List」の報告書は、シンプルな機構でありながら高いパフォーマンスを発揮し、ロボコンの常識を覆す革新性が光る内容でした。ルールの本質を捉え、3D-CADを駆使した精密設計により、シンプルながら高性能なロボットを実現。試合を通じた的確な改良の積み重ねも素晴らしく、レポートとしても何を目指し、どのように実現したのかが明確に伝わる構成になっています。この成果は、このアームの形状と3Dプリンタの活用スタイルは来年度以降のロボコンに大きな影響を与えることでしょう。
No.43 東京都 中野区立第七中学校
かっこす! かっこす
ロボコンルール:
令和6年度創造アイデアロボットコンテスト制御部門 Mission is“整地!” by プログラムカー
コメント:
ロボットの制御や戦略の試行錯誤を詳細に記録し、読者を引き込む構成が高く評価されました。制御部門のロボットは、他の部門の機構のアイデアと異なり動きの説明と異なり、プログラム的な工夫を伝えなければなりません。「かっこす」はCADを用いた段階的な説明や、競技中の動きを写真や図解とともに丁寧に解説し、プログラムの意図や戦略を的確に伝えています。さらに、ロボットの信頼性を追求しながら、試行錯誤を重ねた過程が詳細にまとめられています。
No.1 兵庫県 洲本市立由良中学校
Team monkey チーム モンキー
ロボコンルール:
みとよロボコン2024
コメント:
機構の詳細な説明と、読み手を飽きさせないレイアウト・文章構成が高く評価されました。特に、冒頭の部品確保と整理整頓の工夫に始まり、レゴ特有の組み立て技術や、効率的な動作を支えるテクニックを図解や写真で丁寧に紹介しています。レゴ定規やピン外しといった細かな点を取り上げ、動きが伝わるよう工夫された説明は、初心者から経験者まで幅広く参考になります。機構の仕組みだけでなく、その設計意図や実際の動きを分かりやすく伝えることに成功しています。
No.15 埼玉大学教育学部附属中学校
ニュートリオン にゅーとりおん
ロボコンルール:
令和6年度創造アイデアロボットコンテスト 基礎部門 Let's collect,carry,and load!
コメント:
シンプルかつ効果的な機構設計と、限られたモーター数を最大限に活用した工夫が光ります。ショベル先端にプラバンを使用し、ボールのスムーズな回収を実現。また、3Dプリンタを用いて設計・製作したシーソー構造の荷台は、避難所の壁に接触することで自動的に傾き、ボールを確実に届ける仕組みとなっており、高く評価されました。さらに、部品の整理整頓や、厚紙とプラバンの組み合わせによる素材選定など、製作過程での工夫も詳細に記載されていました。
これらの報告書をぜひ来年度に生かしましょう。全国からのロボコン報告書の提出をお待ちしています!