● 2013年 佳作&JAXA最優秀賞
▶︎ 作品名
S.A.S (協調作業による網目テザー作成ロボット)
▶︎ チーム名
スぺメカデザインプロジェクト
▶︎ メンバー
○二見龍之介(宮崎大学工学研究科修士 1年)
董秀トウ(宮崎大学工学研究科修士 1年)
● 二次審査講評
▶︎ 審査委員長
河地 知木(九州産業大学芸術学部デザイン学科 教授)
船外活動、作業を対象にしたのはこのチームだけで、取り付けのシステムが上手く解決されれば注目に値する提案です。
▶︎ 審査委員
小林 智之(宇宙航空研究開発機構(JAXA) 有人宇宙ミッション本部 宇宙環境利用センター 技術領域リーダー)
船外活動という非常にチャレンジングなものを対象に取り組んだ点を評価しました。
宇宙実験で行われたテザー技術を要素に取り入れながら、今後創出されるであろう強靭でしなやかな新しい繊維素材との組み合わせで構造体のデブリ防護に用いる網目形成や、表面観察などこれからのヒトとロボットとの協働による宇宙開発の展開に大きな影響を及ぼし得る期待があります。
▶︎ 審査委員
井上 孝和(福岡市 経済観光文化局 新産業・立地推進部 新産業振興課 課長)
宇宙生活の中でも,宇宙ステーション内ではなく,船外活動に着目した点は,他のチームにない素晴らしい視点です。船外活動を安定的に行っていくためには,実現できれば,大いに役に立つ技術だと思います。
ただし,船体の外壁には凹凸があり,ロボットが立体的にどこまで安定できるのかという観点では,工夫が必要なのではないかと感じました。
▶︎ 審査委員
善甫 英治((公財)北九州産業学術推進機構 産学連携統括センター ロボット開発支援部 部長)
宇宙ステーションにおいて、船外活動をより安全にするため網目状の足場を形成しながら移動するロボットを、船内における問題とは異なる視点で提案されたことについては非常に優れた着目点であると思います。
ただ、ロボットが宇宙ステーション表面を移動するめにデザーを伸ばしたり、収納するための機構や動力について、もう少し検討があればもっと良かったのではないかと思います。
● 一次審査講評
・無重力空間でよりどころとなる足場に着目しているのがよい.
・趣旨説明をしっかり書くべき.字での説明が多い,ポスターとしての説明がいまひとつ.動力はどうするか?
・網を張り連結して作業する発想がおもしろい.
・コンセプトが新鮮.
・ロボット同士がテザーで結び合うだけで十分か.持たせる道具の提案もいるか?
・足場を作るロボットはユニーク.
・ロケットで搬送可能な小型ロボットによる協調作業に着目しているのがよい.脚部の設置,どのように固定するかがわかるとよい.
・機構の検討がしっかりしている.実現性ある.