● 2011年 佳作
▶︎ 作品名
避難所における高齢者入浴支援装置(世代を超えて助け合うロボット)
「FURO-HELPER」
▶︎ チーム名
Helpers
▶︎ メンバー
○小森友貴(九州産業大学芸学部デザイン学科 2年)
金田翔太(九州産業大学工学部バイオロボティクス学科 2年)
小代哲也(九州産業大学工学部バイオロボティクス学科 2年)
江口清孝(九州産業大学工学部バイオロボティクス学科 2年)
石田天紀(九州産業大学経済学部産業経営学科 2年)
栗田将大(九州産業大学経済学部産業経営学科 2年)
脇田翼(九州産業大学経済学部産業経営学科 2年)
● 二次審査講評
▶︎ 審査委員長
末廣 利範(福岡県商工部新産業プロジェクト室
九州産業大学チームの提案は,震災による電力不足問題と被災高齢者の入浴支援に関する対策装置でした。入浴支援装置は、洗練されたデザインのコンパクトカプセル内で、自動全身浴を行うコンセプトであり、健康・美容関連施設での活用も期待できる内容でした。しかし、公園遊具使用時の回生エネルギー活用による電力補充は、独創的なアイディアでしたが、公園での太陽光発電などといった現実的な選択肢とのコストパフォーマンス比較・検討がなされていなかったため、説得力が不十分でした。
▶︎ 審査委員
本間 康夫(崇城大学芸術学部デザイン学科 教授)
3.11の震災によって、インフラが破壊された時の準備、対策が重要視されるようになりましたが、この提案は、避難所における共同生活とコミュニケーションの円滑化に役立つ可能性を感じさせてくれます。
遊具で発電するアイディアは大変ユニークで興味深く拝見しました。欲を言えば、人間洗濯機のイメージではなく、よりリラックスできる入浴装置をデザインして頂きたいことと、入浴している人と遊んでいる子ども達が互いに顔を合わせながら交流できれば、更に良いコミュニケーションツールとしても機能するのではないでしょうか。
▶︎ 審査委員
薄 俊也(福岡市経済振興局産業政策部科学技術振興課長)
震災で遊び場がなくなった子供たちへ遊び場を提供し、その子供たちが遊具で遊ぶエネルギーを電力に変え、高齢者の入浴支援に使用するという一石二丁のアイディアは琴線に触れました。しかし、子供があまりいない場所ではどうするのだろうという疑問も残りました。震災にかかわらず、エネルギーの創出は切実な課題です。このアイディアは遊具をトレーニングマシーンに置き換えるとフィットネス施設に、特に、発電マットは人通りの多い地下街、駅構内などに応用できると思っています。
● 一次審査講評
・避難した人同士の助け合いの心を活用するアイデアは大変面白い。
・遊具で発電は面白いが入浴には電力不足。遊具に造詣がほしい。
・日本人は入浴がしたいのでは?シャワーで十分か?
・すぐにでも実現可能性あり。
・アイデア性、実現性を高く評価。電力見積もりの根拠が示されているとより説得力がある。
・発電のアイデアがよい。高齢者の好むデザインがほしい。
・自家発電しながらがよい。発電量は十分か?水の確保は大丈夫か?
・助け合いの視点はすばらしい。この入浴装置の構造はリラックスできるか?
・遊具をつかった発電がおもしろい。