黎光寺 本堂
黎光寺 荘厳
【お寺からのメッセージ】
我孫子新木開教所 黎光寺は、成田線/我孫子支線の新木駅近くの住宅街にある“念仏道場”です。
令和3年、真宗大谷派(東本願寺)の道場として開設しました。
真宗は教え(仏法)を聴聞することから始まり、いのちを終えるその時まで教えを聴聞すると言われます。
しかしながら、教えを聞く機会に遇えないないまま、人生を過ぎゆくのが実際でしょう。
他力真実のむねをあかせるもろもろの正教は、本願を信じ念仏を申さば仏に成る、そのほかなにの学問かは往生の要なるべきや。まことに、このことわりに迷へらんひとは、いかにもいかにも学問して、本願のむねをしるべきなり。経釈をよみ学すといへども、聖教の本意をこころえざる条、もつとも不便のことなり。
一文不通にして、経釈の往く路もしらざらんひとの、となへやすからんための名号におはしますゆゑに、易行といふ。学問をむねとするは聖道門なり、難行となづく。あやまつて学問して名聞・利養のおもひに住するひと、順次の往生、いかがあらんずらんといふ証文も候ふべきや。(『歎異抄』第十二条)
私も真宗の文化を享受することがない環境、つまり寺の生まれでもなければ、門徒の家柄でもないまま青年まで育ちましたので、「阿弥陀如来の本願を信じて救われる」と、初めて聞いた時はピンとも来ませんでした。
「真宗」というご縁で数えきれない方々に支えられ、多少なりとも学ぶことが増えた今でも、私自身の「救い」が明確になったとは言い難いでしょう。
ただ、そうであっても、多くの仲間(御同朋・御同行)と「信心談合」(教えを聴聞すること)を重ねつつ、貧困と差別にあえぐ現実の中に身を置き続けることでしか、「救い」が何たるかを見出せないのだと感じています。
みなさん、一緒に歩んでいきましょう。
当所代表 塚越 大誓