中学生の頃から英語の勉強がなかなかうまくいかなかったため、ずっと外国語を勉強することに苦手意識を持っていたわたしは、今振り返れば日本語を上達させるために様々なことを行ってきました。今回は言語の四技能の中の「聞く」を向上させるために行ったことについて書きたいと思います。
日本に留学するのを目指して日本語能力試験N1を受けようと思うまでは、大学で二年間ほど第二外国語として日本語の授業を受けたことしかなく、非常に簡単な会話しかできませんでした。当時、大学で日本人の先生の日本語による科学関係の日本語授業を聴講して、半分以上内容が聞き取れなかったことは今でも印象に深く残っています。このことがきっかけで、聞く能力を向上させるために一番最初にしたことはNHKのNEWS WEB EASYを毎日聞くことでした。NHKのNEWS WEB EASYは外国人や小学生に向けて、やさしい日本語で書かれたニュース記事です。このサイトの音声は少し機械音もしますが、難しい言い方は一切なく、話す速度も速くないので、当時のわたしにちょうどいいレベルでした。
さらに、リスニングの練習でニュースを聞く際、三つのステップに分けて練習を行いました。まずは文章を見ずに音声を聞いて、どのぐらい聞き取れるのかを確認します。そして、音声を聞きながら文章を読んで、先ほど聞き取れなかった部分を確認し、知らなかった単語を調べて、自分の単語帳に記入します。最後はもう一回文章を読まずに音声を聞いて、全部聞き取れるかどうかを確認しました。この三つのステップで毎日2.3個ぐらいのニュースを聞き続けて、半年ほど過ぎた時には自分のリスニング能力がかなり向上した気がしました。前に聞き取れなかった日本人先生の授業もほとんど聞き取れるようになりました。およそ一年後、NHKのNEWS WEB EASYの記事は初めて聞いた時でもほぼ全部聞き取れるようになっていたので、普通のニュースを聞き始めました。日テレ、テレ朝などのテレビ局のウェブサイトで、文章がついてる動画ニュースを同じ三つのステップを通してリスニングの練習を行っていました。これをしばらく続けて、普通のニュースの話す速度にもついていけるようになった後には、NHKのラジオニュースを聞くことにしました。スクリプトがなく、上記の練習法はできませんでしたが、もうこの時にはほとんど聞き取れていたので、気になった知らない単語があれば調べれるという形をとっていました。
日本に来る直前にはNHKのラジオニュースもだいたい聞き取れていたのですが、日本に来たらやはり会話で聞き取れないことがたくさんありました。普通の日常会話のスビードはニュースよりさらに速く、発音もそんなにはっきりしておらず、略語などもいろいろ使われていて、最初は聞き取りにくかったです。特に日本人同士の会話はほぼ聞き取れなかった時もよくありました。それを克服するためには、NHKの「らじるらじる」でラジオを聞き始めました。ラジオ番組ではラジオパーソナリティとゲストの会話があって、練習にはいい教材です。その中に「中山秀征のクイズ イマジネーター」という番組は面白くて、たくさんの日本語の言葉を勉強できて、とてもよかったと思います。また、最近は日本語を勉強することより、通学する時によく聞いてる「すっぴん!」という番組を普通に楽しめるようになりました。
言語を勉強する時に、あるレベルからもっと上達させたいのはだんだん難しくなると思います。言語の勉強は終わりがないですから、いろいろ勉強をやってもまた分からないことがあると思います。これからも引き続き頑張りたいと思います。