本セミナーは予定通り11/26(土)に開催しました。参加者のみなさま,まことにありがとうございました!
第3回のセミナーでは、『平家物語』巻十一「能登殿最期」を題材に、古典教材としての『平家物語』を考えてみたい。『平家物語』と言えば冒頭の「祇園精舎」を暗記させられ、諸行無常の文学であると教わってきた人も多いのではなかろうか。はたして本当にそうだろうか。少なくとも冒頭の「祇園精舎」から灌頂巻まで通して読むという読書は、ほとんど行われていなかった。流布本の通読は必須ではなかったのである。では、『平家物語』を教材として扱うとき、どのように読み、教授するべきなのだろうか。新指導要領において「古典探求」の時間が求められている。さて、どのように「探求」するのだろうか。
また、「広島」という地域で学ぶ中で、通り一遍に『平家物語』を教えるだけでよいのだろうか。地域に根ざしたテキスト、物語を伝える必要はないのだろうか。地域創生学部地域創生学科地域文化コースを卒業して、いったいどのように教材(テキスト=単に教科書という意味ではなく「原典」「素材」という意)と向き合うのか(生徒に向き合ってもらうのか)考えてもらいたい。
本セミナーは,どなたでも参加できます。学生,大学院生,教員,研究者そして地域のみなさまの参加を歓迎します。
*参加は無料です。*県立広島大学の教員,院生,学生の参加申し込みは不要です
*本セミナーには,講師による事前課題の指定があります。参加申し込みの方に個別にお知らせします
県立広島大学広島キャンパス 教育研究棟1 1331 講義室
2022年11月26日(土) 13:00-16:00
目黒将史(県立広島大学 地域創生学部 准教授)
草薙邦広(県立広島大学 地域創生学部 准教授)