トランゼミOBOG会が「早稲田学報2023年12月号」(11月15日発行)にて紹介されます。
ここでは、早稲田学報への寄稿の際に書いた原稿を紹介します。なお早稲田学報には300文字程度の短く編集したものを寄稿しています。(木村智浩 早稲田3期、2004年卒)
トランゼミは、早稲田大学社会科学部トラン・ヴァン・トゥ教授(現在早稲田大学名誉教授)のOBOG会です。
先生は、1949年、ベトナム(当時は南ベトナム)の ダナンの南方、クアンナム省のホイアンの西15キロの農村で生まれのベトナム出身の経済学者です。ベトナムの高校を卒業後、日本政府の奨学生(国費留学生)で来日され、一橋大学経済学部、同大学院修士・博士課程を経て、1989年、桜美林大学に新設された国際学部の助教授に就任されました。
その桜美林大学国際学部の1期生が3年生になった1991年にトランゼミが11名で始まり、その後、2000年(2001年卒)の9期まで活動されました。
そして、2000年に早稲田大学社会科学部教授に就任され、早稲田でのゼミが始まり、3年前の2020年2月、先生65歳のお年にて定年退職とともに、1993年から2020年の39年間のゼミ活動が終わりとなりました。
私たちのOBOG会の特徴は、2つの大学のゼミの卒業生で構成されていることです。桜美林大学の全9期、早稲田大学の全19期、そして、大学院社会科学研究科のゼミ卒業生で構成されます。桜美林大学1993年の卒業生から、2020年の早稲田大学卒業生まで、幅広い世代の集まりとなっています。
OBOG会は毎年開催し、2020年2月1日には現役生との交流会、そして、退職記念パーティを100名超で開催、国内はもちろん海外からも卒業生が集まりました。また、卒業生127名からの寄付により退官記念書籍出版が行えました。その後はコロナ禍中はオンラインで会を開催し、2023年6月10日に大隈記念タワー最上階の校友サロンにて約40名が集まる会を開催しました。
これまでOBOG会では、キャンパスツアー、ビンゴ大会や賞品付きクイズ大会、また、ランダムのグループに分かれ、サイコロを振ってその出た目の指示のテーマでお話をするなど、世代を超えて交流できる工夫をしています。前回は、介護や子育てや健康などの話題で盛り上がっていました。
私たちのゼミは、先生のご厚意でベトナムでの海外討論会を行うなど熱心で大変なゼミで、人生の大切な思い出となっています。そして、現役生がいない今もこのように大学を越えて集まり、幅広い世代、多様な経験を持つメンバーと交流できる貴重な場となっています。