MIRU 2023
メンターシップ
プログラム
第26回 画像の認識理解シンポジウム(Meeting on Image Recognition and Understanding)では、PRMU/CVIM研究メンターシッププログラム及びcvpaper.challengeと連携して、トップカンファレンス採択を目指すMIRU投稿者の皆様を支援するプログラムを実施します。
本研究会に深く関連するコンピュータビジョン分野の研究が世界的に加速し、CVPRやICCV、ECCVといった国際会議における発表数、参加者数ともに急増しています。しかしながら、日本の研究機関からの論文採択数は全体の数%にとどまっており、研究コミュニティとしての存在感の改善が急務となっております。
その一方でPRMU研究会は、2017年度より継続的に、研究会およびその果たす役割について改革を模索してきました。本プログラムにおいて、研究会が意欲のある研究者を組織横断的な体制によって支援し、トップカンファレンスに通用する研究スタイル・スキルを共有・継承していくことが、今後ハイインパクトな研究を日本から多く生み出すうえで重要なステップになると確信します。自然言語処理や機械学習コミュニティにおける試み(Aim4ACL, T-PRIMAL)を参考にしつつ、魅力あるプログラムづくりを進めていきます。
これまで、ICCV 2019へのメンターシッププログラムを皮切りに、CVPR/ICCV/ECCVの各回に対してメンターシッププログラムを提供してまいりました。5本の論文がこれらの本会議にアクセプトされている他、ワークショップや別国際会議/論文誌での採択に至った論文も複数あります。
MIRUで発表した内容を更にブラッシュアップして、トップ国際会議を狙いたい!という皆様の積極的な応募をお待ちしております。
応募方法
MIRUでの投稿時に、メンターシッププログラムへの参加意思表明を行ってください。(※参加意思表明しそびれた!と言う方も、実質的に同じ内容の支援を受けられるPRMU/CVIM研究メンターシッププログラムが実施されますので、そちらからご応募下さい)
【重要:ご応募の前に】
応募にあたっては、現在研究プロジェクトに関わっている全ての方(指導教員や共同研究先など)に対して、上述の点について事前に了承を得ていることを確認してください。これらの了承が得られていないことが判明した場合、応募内容の不採択あるいは支援の中断をさせていただく場合がありますので、あらかじめご了承ください。
投稿前論文の内部レビュー、研究のメンタリングともに、守秘義務に関する誓約書に基づき、下記の「知財化の可能性がある応募に関しての特例」が適用される場合を除き、本プログラム参加者全員(プログラム採択者およびメンター研究者)が投稿前の研究内容を共有することになります。
また、1次募集については研究の内容やストーリーについてもメンタリングを行いますので、メンターが共著になる可能性もございます。
【知財化の可能性がある応募に関しての特例】
本プログラムは、オープンアイデア・オープンディスカッションに基づき、参加者・メンター研究者の交流による知識の共有・継承を目指しています。その一方で、応募内容の一部あるいは全部について知財化を検討しているため、その具体的な内容を知り得ることのできる参加者・メンター研究者を制限したい場合、特例として,i) メンター研究者割当に関して事前に共有・相談させていただく ii) Slackのプライベートチャネルを使ってメンタリング、レビューを実施させていただく、といった対応をさせていただきます。本特例を希望される方は、応募時にその旨を記入してください。
審査/マッチング
お送り頂いた情報をもとに、メンターとのマッチングを行います。優れた内容の研究プロジェクトであるほどマッチングの成功率は上がりますが、専門分野のメンターが居ない/他のプロジェクトに割当済みである場合は、優れた内容であっても支援をご提供できない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
マッチング結果については、メールにてお知らせいたします。
プログラム内容とスケジュール
トップカンファレンス採録・査読経験があり、かつ応募された研究トピックに知識のある研究者をメンターとしてプログラム参加者に割り当て、以下のサポートを提供します。
投稿前論文の内部レビューとリバッタル支援(期間: 11月〜翌年2月)
CPVR投稿前の論文をSlackで共有し、トップカンファレンス採録・査読経験者による査読・コメントを提供します。また査読結果が出た際には、メンターの過去の経験等をもとにリバッタル執筆の支援を提供いたします。
オープンディスカッション(期間: 8月〜翌年2月)
上記のサポートに加え、プログラム期間中には特設Slackのオープンチャネルにて、他のプログラム参加者やメンターとともに、よりよい研究のストーリーづくりやサーベイ方法、研究に役立つツール、良い論文執筆方法、arXivへの投稿等研究プロジェクトの広報など、研究の基礎スキルを高めることができるような議論に参加いただけます。また査読結果が出た際には、メンターの過去の経験等をもとにリバッタル執筆の支援を提供いたします.
メンター研究者リスト(50音順)
鈴木 哲平(Denso IT Laboratory)
西村 和也(九州大学)
希望する参加者の方には更に複数のアドバイザーが改善提案を行います!
FAQ
Q1: 応募フォームの各項目は全て完璧に記入する必要がありますか?
A1: いいえ。研究プロジェクトによっては、「研究の肝となるアイデアは明快にあるものの、どのように評価して良いか分からない」「手法の新規性や有効性は評価できているものの、その手法が必要とされる説得力のある背景シナリオが思いつかない」といった状況もあるかと思います。そのような場合、応募フォーム中で「こういった点で詰まっている」という内容を具体的に記載していただければと思います。
Q2: 学生以外も応募可能ですか?
A2: はい。「投稿前の論文を守秘義務に関する誓約書にサインいただいたプログラム参加者・メンター研究者と共有する」「メンタリングの内容によってはメンター研究者が共著に加わる可能性がある」-- この2点についてあらかじめ応募者ご自身およびその共同研究者の間で合意が取れていれば、どなたでも応募可能です。
Q3: メンターと知的財産権を共有する必要がありますか?
A3: いいえ。本プログラムにおける「トップカンファレンス採択を目指す」「トップカンファレンスに通用する研究スタイル・スキルを共有・継承していく」といった目的に基づき、メンターはその所属によらず、プログラム参加者の円滑な研究遂行および論文執筆を知財化により妨げることはありません。ただし、応募者もメンターも知財化を進めたいという合意が形成されるのであれば、PRMUとして申請を止めるものではございません。
Q4: メンターを共著者に入れないと応募できませんか?
A4: いいえ。メンターによっては共著に入らなくてもメンタリング実施可能であったり、所属機関の都合上共著者に入れなかったりと言った場合もあります。またもちろん、オーサーシップの観点から、十分な貢献が無い場合には共著者に加える必要性はありません。いずれにしても、まずはご応募いただければと思います。
※その他、応募にあたって不明な点があれば下記までお問い合わせください。メンター研究者一同で議論のもと、お返事差し上げます。
問い合わせ先
MIRUメンターシッププログラム 委員長 片岡 裕雄 (hirokatsu.kataoka [at] aist.go.jp)
主催: 電子情報通信学会 パターン認識・メディア理解(PRMU)研究専門委員会、情報処理学会 コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)研究会