当研究室では、里地の生物文化多様性や生態系の動態とその管理に関する様々な研究に取り組んでいます。以下は代表的な研究例です。
【卒論タイトル】
・アサギマダラの渡りルートにおける蜜源植物の維持に向けた路傍植生管理の考察
・生息地タイプ別にみる光汚染と昆虫多様性の関係
当研究室では、里地の生物文化多様性や生態系の動態とその管理に関する様々な研究に取り組んでいます。以下は代表的な研究例です。
【卒論タイトル】
・アサギマダラの渡りルートにおける蜜源植物の維持に向けた路傍植生管理の考察
・生息地タイプ別にみる光汚染と昆虫多様性の関係
愛媛県肱川沿いではボケ、マサキ、オオタチヤナギなどの境木が見られ、高知県仁淀川流域や東日本の境木と樹種組成が異なりました。特に過去にはボケが優勢だったようです。
【参考文献】Tokuoka & Hosigi (2012) SpringerPlus; Tokuoka et al. (2019) J Ethnobiol Ethnomed; Tokuoka et al. (2020) Sustainability; Tokuoka et al. (2022) J Ethnobiol Ethnomed; Tokuoka et al. (2024) Hum Ecol
耕作放棄後に森林の再生が阻害されることも多く、森林性の生物の回復には能動的な再生活動が必要になります。
【参考文献】Tokuoka et al. (2011) Plant Ecol; Tokuoka & Hashigoe (2015) J Forest Res; Tokuoka et al. (2015) J Forestry Res; Tokuoka et al. (2016) J Forestry Res; Tokuoka et al. (2019) J Plant Ecol
豊後水道沿岸の複数の漁村では集落周辺のアオギリから樹皮繊維を採取し様々な道具の材料としていたようです。樹皮繊維はシナノキやヘラノキからも採取でき、江戸時代から意図的に各地に導入されていた記録もありました。宇和海沿岸の一部では外来イネ科草本のベチベルソウが防風や土壌流亡の防止のために、柑橘栽培の拡大期にある昭和30年代頃から導入され、今も細々とその利用が続けられていました。
【参考文献】徳岡ほか (2016) 日本森林学会誌; Tokuoka et al. (2018) Hum Nat
樹木方言とお米の品種名の類似性を昔の自治体単位で比較した結果、二つの資源で異なる植物利用の文化圏があったようです。
【参考文献】Tokuoka et al. (2024) J Ethnobiol Ethnomed
ウェブアンケートにより生物多様性に配慮し生産されたお米のパッケージ写真として好まれるものを田んぼの風景、植物、鳥、昆虫などの間で比較しました。現状、特定の生き物の写真よりは水田の風景写真が多くの消費者には好意的に受け取られるようです。
【参考文献】Tokuoka et al. (2024) Conserv Sci Pract
南予にのみ分布するトキワバイカツツジは谷近くの多様な地形の露岩地に多く分布します。
【参考文献】Tokuoka et al. (2020) J Forest Res