大会長挨拶

「身体に優しく、心に優しく、ふところにも優しい」地方会を

近畿ブロックならびに全国のプライマリ・ケアに関わる皆様、お元気でしょうか?次回近畿地方会の大会長を務めることになりました、大阪家庭医療センター/相川診療所の大島です。日本プライマリ・ケア連合学会の近畿地方会は毎年秋に行われていますが、2021年はコロナのためオンライン+オンデマンド、2022年は3年ぶりに現地集合とオンラインのハイブリッド形式で開催されました。


実は近畿の都府県で持ち回りの地方会は現地となる各府県支部の業務負担が大きく、収支も厳しくなっていて、またコロナの感染状況も恐らく増えたり減ったりを繰り返すであろうことから、近畿ブロック理事監事の会で、2年に1回はオンラインのみで、あまり気合を入れない、予算的には極力抑えて、なおかつ専攻医や専門医・認定医指導医の皆様にとって有意義なものにしようと話し合いました。その結果、専攻医の学会発表の機会、専攻医のOff-the-Jobトレーニングの機会を提供することを最大の目的に開催します。


したがって、36回近畿地方会は、2023年11月26日(日)に、大会長講演や有名講師を招いての講演は予定せず、口演発表は質疑時間や同一テーマのセッションでの意見交換時間をしっかりとり、専攻医にニーズが高い研究、教育、マネジメントのセッションも組み入れた形で行います。それに加えてコロナ移行のこの3年間、ゆっくり交流できる機会が少なかったので、昼休みにはoViceというバーチャル会議室を設けて、興味関心の合う方とのカフェ企画も持つ予定です


実行委員長に川島篤志先生、副実行委員長に稲岡雄太先生、実行委員会は理事監事の会メンバーに協力委員も加わってもらい、内容を検討中です。


2018年に新専門医制度が始まり、総合診療専門研修プログラムに登録する人も徐々に増え、本学会が運営しているその2階建ての部分である、質の高い地域から信頼される家庭医の育成も、よりいっそう期待が大きくなっていると実感しています。また、本学会には医師・薬剤師の方のみならず、地域でプライマリ・ケアに関わっている様々な職種の方の参加も増えており、一層の参加を期待するものです。11月26日(日)はぜひ専攻医の先生は「学会発表」の機会として、そうでない医師・他のメディカル・ケアスタッフの方は積極的に演題発表と交流の機会として、近畿地方会を利用してほしいと思います。「身体に優しく(移動しなくてよい)、心に優しく(安心して発表、交流できる)、ふところにも優しい(参加費が安価)」な地方会をぜひお楽しみください。


日本プライマリ・ケア連合学会第36回近畿地方会

大会長 大島民旗 (日本プライマリ・ケア連合学会監事、大阪家庭医療・総合診療センター/相川診療所)

 大会長挨拶、理事長挨拶(動画)