8050世代のひきこもり、虐待、ヤングケアラー、社会的孤立等、近年の多くの社会問題には、生活面での困難とメンタルヘルス上の課題が絡み合っていることが多い現状にあります。
本シンポジウムでは、総論、第一部、第二部を通して、包括的・重層的な支援が目指している姿を適切に理解し、支援に求められる視点、姿勢や工夫を学び、総括では、参加者が活動する地域においても、地域の仲間と協働し地域課題への取り組みを進めていける未来を紡ぎたい、という思いで企画しました。
【総論】 支援を要する人々に届くアウトリーチ支援を行うために~我が国の包括的な支援に関する状況~
地域共生社会の実現において地域が一体となり構築を進めていく必要がある「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム(にも包括)」と「重層的支援体制整備事業」から、それぞれが目指す方向性と取組みから見えてくることとは何か、についてご講演いただきます。
「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム(にも包括)から見えてくること」
藤井 千代 氏:国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部
岡本 秀行 氏:厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課
「重層的支援体制整備事業から見えてくること」
鏑木 奈津子 氏:上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科
【第一部】 アウトリーチ支援 制度の切れ目や世帯全体の複合的な課題を考える~若者支援、世代をまたぐ支援など~
困難を抱える子どもや若者が表出するサインから何を読み取るか。背景には、本人や家族の障害、生活困窮等、複合的な要因が絡まる場合も多く見られます。困っている人や世帯をとりこぼさない支援とは何か、についてご講演いただきます。
朝比奈 ミカ 氏:市川市よりそい支援事業「がじゅまる+」(多機関協働等)、市川市生活サポートセンターそら
藤井 和世 氏:おでかけクリニック
【第二部】 アウトリーチ支援 孤立をめぐる地域課題を考える~借りられない住まい、セルフネグレクト、ゴミ屋敷など~
失業、病気、老い…。さまざまなきっかけで孤立し、困難に直面する人々。立て直しに必要なのは、制度か、人のつながりか。ひとりでも安心して暮らしていくのに必要な支援を、現状や課題を踏まえてご講演いただきます。
沢村 香苗 氏:日本総研創発戦略センター
根本 真紀 氏:フリーソーシャルワーカー
【総括】未来を紡ぐアウトリーチ、出会いの連続性~領域を超えてアウトリーチ支援をつないでいくために~
総論、第一部、第二部の登壇者、藤井千代氏、岡本秀行氏、朝比奈ミカ氏、藤井和世氏、沢村香苗氏、根本真紀氏とともに、リレーシンポジウムを振り返ります。
―「言葉」を再発見し、新しい未来への扉を開く―
この企画では、病を乗り越える体験やそれを支える家族やスタッフの声を聴き、会場全体での対話を通じて、未来を紡ぐための新しい視点や治療のあり方を探ります。
“あなたの声”が、新しい一歩の力になります。
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【「ひきこもり」の30年を振り返る:当事者との関わりを中心に】
ひきこもりに関する議論の30年がどのように変化してきたのかを、当事者の語りを<聴く>ことをもとに、支援のあり方とともにご講演いただきます。
石川 良子 氏:立教大学 社会学部 社会学科
*一般の方にもおすすめです!
本プログラムでは、ひきこもりを理解するためのヒントや、私たちにできることを学ぶことができます。どなたでもわかりやすく聞いていただける内容ですので、ぜひお気軽にご参加ください。
生きることの苦労や困難を抱える人たちと出会い、対話を重ね、それぞれの視点で見つめてきたお二人が、「アウトリーチでの出会いと対話」というテーマで語られます。
荒井 和樹 氏:全国こども福祉センター/愛知文教女子短期大学
向谷地 生良 氏:べてるの家/北海道医療大学
*ご事情により、向谷地さんのご来場が難しくなったため、会場での対談形式のやりとりはございませんのでご了承ください。
詳細はコチラ
*一般の方にもおすすめです!
本プログラムでは、『アウトリーチ』という、こちらから相手に手を差し伸べる支援の現場から得られた気づきを学ぶことができます。 どなたでもわかりやすく聞いていただける内容ですので、ぜひお気軽にご参加ください。
様々な被災の教訓から、災害弱者への避難誘導の確保や避難生活の配慮が近年注目をされています。精神障害・発達障害者のある人の避難生活や防災に関する経験やノウハウについて、当事者団体が実施した調査活動や啓発活動をもとに学びを深めましょう。
山田 悠平 氏:精神障害当事者会ポルケ
相良 真央 氏:精神障害当事者会ポルケ
徹底討論:医療での多職種アウトリーチをどこでも当たり前に実現させたい!
医療アウトリーチの魅力のひとつは、医療に勤務する多職種で、かつチームで取り組めることにあります。職種の持ち味を活かしたアウトリーチと各々の工夫を知り、その効果と現状の課題を検討したいと思います。
訪問場面でも役立つ感情調節困難な人を支援するためのDBT
日本ではまだ触れられることの少ないDBTの理念や構造などの概要について学んだ上で、DBTを参考にした訪問場面での関わり方について参加者の皆さんと一緒に語り合いたいと思います。
ケアと地域づくりとしてのヒューマンライブラリー~誰もがつながり合う一つの手がかり~【体験編】
2023年の地域づくり部会研修会「ケアと地域づくりとしてのヒューマンライブラリー~誰もがつながり合う一つの手がかり~」の【体験編】として、今回は実際にヒューマンライブラリーを開催、安全な環境の中で「人の話を聞く」体験をします。
*オンデマンド配信はありません
「しくじり支援者 失敗から学ぶ」〜伴走・その人中心・生活モデル〜
地域精神科支援で「専門職として何をしていいかわからない」とお悩みのあなたへ。 今、求められていることとは?この分科会では「これならできそう」と思えるための視点と、実際の動きについて考察を深めます。
アウトリーチにおけるハラスメント対策研修
昨今、在宅ケアの現場におけるハラスメント被害の危険性は高い状況になっており、利用者およびその家族による暴力事件の発生が続いています。本大会でもアウトリーチにおけるハラスメント対策について、参加者と検討していきます。
*オンデマンド配信はありません
ピアサポートと権利擁護
ピアサポート研究者である相川章子さん、福祉サービスでのピアサポートの実践者で人材育成にご尽力されている彼谷哲志さんのお二人を招いて、「ピアサポートと権利擁護」というテーマで、皆さんと学びを深める機会としたいと思います。
ACT部会交流チーム主催懇親会のお知らせ!
チラシをクリックするとPDFが表示されます
ACT部会交流チーム主催懇親会のお知らせ!
【詳細】
会場周辺にて、ACT部会主催の懇親会が計画されています。より交流を深めたい方はこちらもチェックしてみてください。
会場:個室居酒屋×焼き鳥 てん
日時:5月17日20:00~
参加費:4,000円(コース・飲み放題)
定員:50名(定員到達次第)
申込方法(締め切り5月13日に延長!):専用フォームより事前申込(https://docs.google.com/forms/d/1soD5zmqtjts3i_4jxJXfKgng41_Wohs2oBrovEChCPU/viewform?edit_requested=true)