曲目解説執筆

本公演の曲目解説は、梶野絵奈氏の研究を支えた教諭、研究仲間が執筆しました。

また執筆者より、梶野氏へのメッセージをいただきました。

Hermann Gottschewski

東京大学教授

音楽学者、1963年生まれ。専門は西洋音楽の演奏論、近代アジアの音楽史その他。出身国ドイツで博士号や教授資格を取得し、2004年から東京大学の専任教員として比較文学比較文化コースに所属。 

梶野さん、最初に私の研究室にいらっしてから随分時間が経っていますが、ゼロからスタートし、今は立派に「日本のヴァイオリン」の第一人者になられて本当に嬉しいです。また、初めてではありませんが、梶野さんの研究が「イベントとモノ」という両立で輝き、素晴らしいです。つづけての大活躍を期待しています!

長木誠司

東京大学教授

東京大学大学院教授、表象文化論、音楽学。近現代音楽とオペラ研究。著書に『戦後の音楽』(2010)、『オペラの20世紀』(2015)、『オペラ 愛の壊れるとき』(2021)など。

ご盛会を祈念します

Margaret Mehl (マーガレット・メール)

Associate Professor, University of Copenhagen

デンマーク・コペンハーゲン大学日本研究科教授。選考は明治時代の文化史。アマチュアヴァイオリニスト。著書は、『歴史と国家  - 19世紀日本のナショナル・アイデンティティと学問』 (著千葉 功 訳者代表松沢 裕作 訳者代表。東京大学出版会)、Not by Love Alone: The Violin in Japan, 1850-2010 (Copenhagen: The Sound Book Press) などがあり。www.Margaretmehl.com 

Go for it, 絵奈さん! 

白井史人

名古屋外国語大学世界教養学部准教授

名古屋外国語大学准教授、博士(学術)。専門は音楽学、表象文化論、映画の音楽。共著『貴志康一と音楽の近代』(青弓社)、論文「シェーンベルク《映画の一場面のための伴奏音楽》の作曲過程とその背景」(『音楽学』61巻)など。 

演奏家、研究者、教師など一人で何役もこなすご活躍に、いつも刺激を受けています。出版おめでとうございます!

©Infinity Focus Photography 

大西由紀

大東文化大学講師

東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。専門は比較文学・翻訳論。著書に『日本語オペラの誕生』(森話社、2018年)、共編著に『オペラ/音楽劇研究の現在』(水声社、2021年)。

ご出版おめでとうございます。ご研究を近くで見てきた者の1人として、長年の成果がまとまった形で世に出ることを嬉しく思います。発掘された数々の資料は、分野全体の研究の進展に寄与することでしょう。そして何より、言及した楽曲を実際に弾いてみせられるのが梶野さんの強み。演奏会も楽しみにしています。

岡本佳子

神戸大学大学院国際文化学研究科講師

東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は舞台芸術学、中・東欧文化研究。単著に『神秘劇をオペラ座へ:バルトークとバラージュの共同作品としての《青ひげ公の城》』(松籟社、2019年)。

ご出版と記念コンサートの開催を心よりお慶び申し上げます。 

山上揚平

東京大学講師

東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構社会連携部門特任講師。博士(学術)。研究領域は近代音楽文化・思想史(フランス、日本)、ビデオゲーム・オーディオ、等。

梶野さん、博論書籍化決定おめでとうございます!最初に話を聞いていた時にはまさかここ迄スケールの大きなものになるとは予想もしていませんでした。この度のイベントも、まさに同じバイタリティを感じさせる、梶野さんらしいスケールの大きな音楽の祝祭になりそうですね。今後もより一層ビッグなご活躍を期待しています。

中村仁

桜美林大学・お茶の水女子大学・駒澤大学非常勤講師

ドイツを中心とした19・20世紀のヨーロッパ音楽を研究。共編著に『パリ・オペラ座とグランド・オペラ』(2022)。

梶野さん、ご著書の出版および記念演奏会の開催おめでとうございます!日頃より公私共々いろいろとお世話になっており、本当にありがとうございます。演奏に研究に、日々精力的にご活躍されていますが、くれぐれもお体には気を付けてください。今後ともどうぞよろしくお願いします!

堀内彩虹

工学院大学非常勤講師

専門は、美学、音声の聴覚論、声を聴く経験の現象学的研究。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程を満期退学後、博士論文を準備中。2017年、第4回柴田南雄音楽評論賞本賞を受賞。

この度はご出版おめでとうございます。これからも演奏と研究でのさらなるご活躍をお祈り申し上げます。

岡野宏

東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。専門は音楽学、音楽美学。博士論文では18世紀ドイツの音楽思想家ヨハン・マッテゾンを題材とした。

このたびは大著のご刊行、おめでとうございます。バイオリンを基軸として、江戸期から近代に至る日本の社会的・文化的な動きをも描き出すようなご業績と拝察します。研究者として、また演奏家として、さらなるご活躍を祈念しております。