梶野絵奈 Ena Kajino  ヴァイオリン

ヴァイオリニスト・音楽学者。東京大学・武蔵野大学非常勤講師。

3歳でヴァイオリンを始める。国立音楽大学卒。オーストリア国立ザルツブルク・モーツァルテウム大学修士課程修了。モーツァルテウム管弦楽団への賛助出演等を通して、クラシック音楽の本場でプロの演奏家としての経験を積む。カナダ・オタワでジョン・カズシ基金助成のリサイタルシリーズを開催。2001年拠点を東京に戻し、フリーの奏者としてソロからオーケストラまでこなす。自ら企画・演奏する「プチ・サロン・コンサート」は16回公演を数える。徳永二男、カルビン・ジープ、ハーゲン弦楽四重奏団等に師事。敬愛するイヴリー・ギトリスのマスタークラスを受講。

2007年東京大学大学院入学。研究テーマは、江戸から昭和初期までの日本のヴァイオリン文化史。2019年博士号取得。編著書『貴志康一と音楽の近代—ベルリンフィルを指揮した日本人』(青弓社、2011年)。英国ケンブリッジ大学出版の学術雑誌掲載の論文もあり研究者としての国際的な評価も獲得し始めている。

コロナ禍に演奏会プロデュースを本格化。そのエネルギーに引き寄せられた音楽家の仲間・弟子・友人と共に、クラシック業界人未踏の活動を展開中!

アルフレド・パール  Alfredo Perl  指揮・ピアノ

チリ出身。デトモルト音大ピアノ科教授。ギュンター・ルートヴィヒ、マリア・クルチオ等に師事。英国、ドイツを中心にピアニストとしてキャリアを築き、1990年代後半ベートーヴェンピアノソナタ全集のCDが大きな話題を集めて以来、チリ出身の巨匠アラウ同様、正統派ドイツ・ピアノ音楽の継承者と評価される。久しぶりの来日となる本公演では、パールの「ヴァルトシュタイン」が聴けるだけではなく、日本で初めてタクトを振る。

バービカン・センター、コンセルトヘボウ、ウィーン楽友協会など世界の主要ホールで演奏。ロンドン響、ロイヤル・フィル、ハレ管、スイス・ロマンド管、ゲヴァントハウス、モーツァルテウム管弦楽団等と共演。シューベルト、リスト、ラヴェルのピアノ作品、ピアノ協奏曲等CD多数。

2009年デトモルト室内管弦楽団芸術監督に就任。指揮した室内楽版マーラー作曲「大地の歌」のCDは2015年ECHO-Klassik受賞。

第1部 室内オーケストラ

第1ヴァイオリン

野口千代光

コンサートミストレス/ソロ

東京藝術大学在学中にジュリアード音楽院へ留学。ジュリアード音楽院卒業後、東京藝術大学に復学し首席で卒業。ヴィニアフスキ国際ヴァイオリン国際ヴァイオリンコンクール特別賞受賞。現在、東京藝術大学音楽学部教授。桐朋学園芸術短期大学講師。 

石沢美都

東京学芸大学教育学部音楽科卒、東京音楽大学研究科修了。第4回日本クラシック音楽コンクール全国大会出場。卒業後、東京交響楽団に入団。現在はフリー奏者としてオーケストラ、室内楽、イベント演奏等で活動。 

小泉百合香

武蔵野音楽大学卒業。(公財)千葉交響楽団ヴァイオリン奏者。第9回日本クラシック音楽コンクール全国大会審査員特別賞。習志野天文部(室内楽団体)よりCD「夜會」をリリース。 

清水里彩子

東京藝術大学卒業。在学中に東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に入団。ウェールズ・アカデミー在籍中。これまでにヴァイオリンを野上紘子、水野佐知香、野口千代光、徳永二男、篠崎史紀の各氏に師事。 

第2ヴァイオリン

塗矢真弥

首席

英国ABRSM演奏家ディプロマ修了。日本演奏連盟「えんれんコンサート」NHK-FM「フレッシュコンサート」東京交響楽団「若きソリストたちのコンサート」等に出演。東京ベートーヴェン・カルテット第1ヴァイオリン奏者。 

田口史織

東京音楽大学を経て、同大学大学院科目等履修修了。第2回レガシィヴァイオリンコンクール、大学一般部門で銀賞、埼玉スバル賞受賞。現在、千葉交響楽団ヴァイオリン奏者。 

山根あずさ

桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部を卒業。桐朋オーケストラ・アカデミー研修過程を修了。これまでヴァイオリンを佐藤あかり、井上淑子、久保良治の各氏に、室内楽を山崎伸子、磯村和英の各氏に師事。現在、オーケストラや室内楽を中心に幅広く活動している。 

ヴィオラ

松崎敦子

首席

東京藝術大卒業後、渡独。ベルリン芸術大学留学中にベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン放送交響楽団でアカデミー生として研鑽を積む。現在キール歌劇場に勤めるかたわら日本でも各オーケストラに客演首席奏者として活動中。  

西村葉子

東邦音楽大学及び同大学院を首席で修了。ウィーンにてG.マルシュナー、H.ケーファーの下で研鑽を積む。フリーランスのヴィオリストとしてジャンルを問わず幅広く活動する。 

チェロ

マルモ・ササキ

首席

パドヴァ国立音楽院&ローザンヌ音楽院卒業,ベルリン国立芸大大学院修了。ジェノヴァ国際コンクール他,多数優勝。ローザンヌ室内管,バーデン=バーデン・フィル等とソリストとして協演。ベルリン国立歌劇場管弦楽団に初のアジア人・永久正団員として,フォアシュ ピーラーも務める(D.バレンボイム)。ソロCD「チェロペラ~歌 劇場の思い出」をリリース,白山 開山1300年 祭記念CD作成に参 加。「東京・春・音楽祭」(デゥオ リサイタル,他)、コバケンとその仲間たちオーケストラ(客演首席奏者)他,ソロ及び室内楽奏者として世界各 地で演奏活動を行っている。

www.marumosasaki.de 

中田有

桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽部、同大学研究科卒業。第2回ビバホー ルチェロコンクール特別賞、第7回日本室内楽コンクール ( ピアノとのデュオ ) 入賞。2000年ルーマニア国立ヤシフィルハーモニー管弦楽団てソリストとしてエルガーチェロ協奏曲を 共演する。桐朋学園大学『子供のための音楽教室』仙川分室非常勤講師。 

コントラバス

須﨑昌枝

ウィーン国立音楽大学卒業。ウィーンのムジークフェラインやコンチェルトハウスで独奏、NHK-FMに出演するなどソロ活動を中心に活動。 メルクスアンサンブル、古楽オーケストラ1756、カメラ-タ・シュルツ等のメンバー。 

オーボエ

槙智子

国立音楽大学卒業。オーボエを河野剛、似鳥健彦、丸山盛三、インゴ・ゴリツキの諸氏に師事。2010年オスナブリュック国際音楽マスターコースにて研鑽を積む。東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団に所属。

稲垣真由

東京音楽大学器楽専攻(オーボエ)を卒業。また、同大学大学院音楽研究科科目等履修生修了。オーボエを荒絵理子、姫野徹、古部賢一の各氏に師事。現在、フリーランスのオーボエ奏者として活動中。

ホルン

加藤歩未

国立音楽大学を卒業後、現在は東京藝術大学大学院に在学。ホルンを清水万敬、中島大之、井手詩朗、日橋辰朗、日髙剛の各氏に師事。第31回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール金管楽器部門高校生の部第1位。

高野桃

北海道旭川市出身。12歳よりホルンを始める。2022年3月国立音楽大学卒業。井手詩朗氏に師事。2018年ラドヴァン・ヴラトコヴィチ氏のマスタークラスを受講。現在、国立音楽大学ディプロマコース所属。

第2部 室内楽

蔵野蘭子 ソプラノ

東京藝術大学、同大学院修了。文化庁芸術家在外研修員として渡欧。国際Wagner歌唱コンクール特別賞。モネ劇場、バイロイト、N響定期、NHK FM、新国立劇場Wagner『指輪』、マレーシアやベトナムでのTV出演や演奏等。CD: Wagner Album、Mahler No.2No.4、マレー民謡等。二期会会員。

武田美和子 ピアノ

東京芸術大学、ミュンヘン音大院修了。マリア・カナルスやヴィオッティ他多くの受賞。欧米やアジアの音楽祭をはじめ各地で演奏し中井恒仁とのピアノデュオも定評。音楽誌表紙に度々登場。CD8枚リリース、ANA機内番組に選出。

藤井奈生子 メゾソプラノ

東京音楽大学、同大学院、モーツァルテウム音楽大学大学院リート・オラトリオ科、カールスルーエ音楽大学大学院リート科を首席修了、ドイツ国家演奏家資格取得。現在、東京音楽大学、大宮光陵高校、水戸第三高校講師。

松山優香 ピアノ

ドイツ国立カールスルーエ音楽大学首席修了。ハルトムート・ヘル、白井光子の両氏に師事。ソロ、室内楽等でドイツを始めヨーロッパ各地で数多くの演奏会に出演。リートピアニストとしては、世界的女流歌手エレナ・オブラスツォワ女史との共演をはじめ、シュテファン・ゲンツ氏等、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの後継者と呼ばれる歌手らと次々に共演、話題を集めた。また是迄にエリザベート・シュヴァルツコプフ、ジェラール・スゼー、ローラント・ヘルマン各氏の助手も務めている。

SBC音楽祭特別伴奏者賞受賞。ミュンヘン国際音楽コンクール公式伴奏者。イタリア/セニガリア国際ピアノコンクール等、数多くの審査員を歴任。近年ではドイツ/ベルリン本拠地にて、ベルリン・フィルメンバーらと共演、好評を博した。日独交流150周年記念演奏会公式招聘アーティスト。

現在一音会、昭和音楽大学及び大学院、洗足学園音楽大学、名古屋芸術大学大学院各講師。

司会

二村淳子

白百合女子大学 文学部 准教授

白百合女子大学 文学部 准教授。比較芸術学、比較文化研究者。近著に『ベトナム近代美術史: フランス支配下の半世紀』(原書房) などがある。