大岩地質めぐり

令和5年5月21日(日)午前 大岩3区地質めぐりが実施された。人数が多くなり、佐藤龍治さん(奇石博物館理事)と佐藤さんから内容を教わった遠藤彰さんのお二人を講師とする2グループに分かれて、大岩内をめぐり歩いた。

途中途中のポイントで止まり、講師から解説を聞いた。

講師の解説では、大岩は比較的幅が狭いところに6本も川が流れており、古代から人の住みやすい所であった。川沿いには多くの遺跡があり、大岩にはなんと12か所の遺跡が発見されている。(峰ケ谷戸遺跡、辰野遺跡、宝田遺跡、時田遺跡、、、)水を通しにくい古富士泥流の地層がベースにあり、その上にある地層の保水に役立ち、そのため、大岩では作物の栽培に適しており、茶畑なども多い、と解説された。

大岩3区はいま「住んで良かった大岩に」というキャッチフレーズを持っているが、参加者の一人、佐野洋子さんは、「住んで良かったのは、いまだけでなく、古代からそうだった。『縄文時代から、住んで良かった大岩3区💛』にキャッチフレーズを変更したら?」と冗談まじりに提案した。参加者の多くは、自分たちはいいところに住んでいる。地質的にもそれがわかり、改めて自分の住んでいるところに誇りが持てた、という声が聞かれた。

参加者は全員で38名。大岩3区外からは12名の参加。区外(大岩1区)から参加した石川里奈さんは、配布された資料に、講師の話を聞きながらメモをしていて、「この土地に住んでいながら、地質的に、非常にめずらしいケースの土地であることを知らなかった。勉強になりました」と語ってくれた。

講師の佐藤龍治さんは、「初めての試みでどうなるか心配だったが、多くの方々の参加を得て、内容も好評だったのでほっとした」と安堵した。

参考資料(配布資料)