認知症の周辺症状を抑える治療
健康長寿と認知症専門鍼灸師
当院は岡山で唯一
「認知症専門鍼灸師Gold-QPD」
として活動しております
三焦鍼法とは
三焦鍼法とは、中国の天津中医薬大学の韓景献教授チームが、認知症患者に対して開発した治療法です。「三焦気化失調ー老化相関論」にもとずき、三焦気化の調節という角度から老化を遅らせ、さらに老年病の予防と治療を目的とする「益気調血・扶本培元鍼法」を開発した。
治療の基礎となる「益気調血・扶本培元鍼法」には、「三焦の気を動かし、三焦の血を整え、後天の本を助け、先天の元を培う」という効果があり、老年性認知症患者の知能状態と生活能力を改善することができる。臨床研究および基礎実験研究により、本治療法は脳老化と骨老化に対して確かな効果が認められることが実証された。また、動物の生存期と繁殖期をある程度延長させることが実証された。これらの研究成果については、国内外の専門家の普遍的な認可を受けている。
また、本治療法は血管性認知症(VD)患者の記憶力、見当識力、計算力を著しく改善することができ、とりわけ見当識力の改善に対しては特に顕著な効果が認められた。
435名の血管性認知症と老年期認知症患者に対する臨床試験研究を通じて、本治療の血管性認知症(VD)に対する短期効果と長期効果が、ともにヒデルギンによる効果よりも著しく優れていることが実証されている。
知能状態と生活能力が著しく向上を示し、また良好な状態を維持できることも実証されている。
三焦鍼法は弁病論治によって行われるため、基本的に患者さん個々の病態の差異にかかわらず、以下のとおりの配穴と手技をする。
「益気調血・扶本培元鍼法」
1.膻中(上焦) 横刺 15mm(5分) 捻転補・呼吸補
2.中脘(中焦) 直刺 60mm(2寸) 捻転補・呼吸補
3.気海(下焦) 直刺 45mm(1寸5分) 捻転補
4.両 外関(三焦) 直刺 15mm(5分) 平補平瀉
5.両 足三里(気) 直刺 15-30mm(5分~1寸) 捻転補
6.両 血海(血) 直刺 15-30mm(5分~1寸) 平補平瀉
認知症は主なものとして、「アルツハイマー型認知症」、「脳血管型認知症」、「レビー小体型認知症」、「前頭側頭型認知症」に分類されます。このうち50%が「アルツハイマー型認知症」、20%が「脳血管型認知症」、20%が「レビー小体型認知症」によるものとされています。
この治療法はすべての認知症に一定のに効果があり、特に日常生活動作(ADL)と生活の質(QOL)の改善には高い効果があります。予防にも効果が高いので、物忘れが多い方にも受けていただけると、認知症のリスクが低くなります。
2014年に発表された、団塊の世代が75歳を超える2025年には認知症人口が約700万人、65歳以上の5人に1人が認知症という推定値がでています。何よりも大切なのが早期発見、早期治療、そして予防です。
まずは「物忘れの内容」が早期発見の第一歩になります。下記の表でチェックしてみてください。
1つでも当てはまったら、予防の治療をおすすめします。
⓵ ヒントを出しても思い出せない物忘れ(今朝の朝食を食べたこと自体忘れている)
② 物忘れの進行が速い
③ 判断力が低下し情緒不安定感や混乱が見受けられる等
「心配な物忘れ」
「心配のない物忘
Gold-QPD鍼灸師とは鍼灸師もしくは医師の資格を持つ人に西洋医学(神経内科、精神科、老年内科、看護の基礎情報、介護福祉)東洋医学の両面から認知症治療の特別教育を行い認定資格を発行する制度です
Gold-QPD鍼灸師の都道府県別リスト
臨床データ:認知症の周辺症状を抑える治療|レビー小体型・アルツハイマー型|予防と介護
三焦鍼法の結果概要(週1回3ヶ月間施術)
■長期にわたり周辺症状が抑制されました
■認知度スケール(MMSE)には大きな変化はありませんでした
■自立するための日常生活動作(ADL)と生活の質(QOL)が著しく向上しました
認知症を発症すると、今まで出来ていたことが困難になり不安や混乱を招きます。人によっては興奮状態になったり、逆に鬱状態になったりと症状は様々でしょう。また、ご家族はご本人と同様に悩み疲弊します。さらに介護の解決策を見出す役割があることは、最も大きな負担になる事でしょう。介護施設の運営に20年近く携り、ケアマネージャーとしても活動してきた当院だからこそ出来る役割があると考えます。ご本人の症状とご家族の介護状況等をアセスメントした上で、三焦療法(鍼灸治療)のご説明が出来ればと思います。ご納得の上での治療開始となりますので、ご安心ください。先ずはお気軽に、ご相談だけでも結構です。ご連絡をお待ちしております。