「そぞろ歩きNo.45」と関連PPTをUPしました。IOCとJOCの女性新会長の誕生ですね。さらに、No.46としてJOC橋本聖子新会長の誕生に関して私見を掲載しました。
各スライドの下に解説を載せています。右端の「V」をクリックしてご覧下さい。
・2014年に新設されたシンガポール・スポーツ・ハブの中にあるビジター・センターに隣接したシンガポールのスポーツの歴史に特化したミュージアムです。ハブの中には図書館やショッピングモールも!
・参考:https://www.sportshub.com.sg/museum
・最寄り駅は「 MRTスタジアム(Stadium・CC6・サークル線)駅」、駅を降りてすぐです。
・シンガポール初のスポーツ・ミュージアムで、シンガポールのスポーツ殿堂も兼ねて展示しています。シンガポールのスター達の解説やユニフォームなども展示の他、新聞や雑誌の記事なども展示されています。古いスタジアムの椅子や入場ゲートなども保存を兼ねて展示されています。
・2010年に初めて開催された第1回シンガポールユース・オリンピック大会(YOG)の展示も見物です。
・さらに、自転車好きの人には絶好の場所。「シマノ・サイクリング・ワールド」のミュージアムが隣接されています。世界の自転車の図書や資料の図書コーナーだけでなくアンティークな自転車と最新のギヤまで展示されています。
・デジタルで世界中のサイクリンコースが検索できるシステムも!当然日本のコースも検索できます。
・ここで紹介した写真は、2016年にシンガポール・スポーツ・ハブの視察で訪問した時のものです。
・スポーツ・ハブにはシンガポールのスポーツ団体が一緒に入ったSport Singaporeがあります。入所団体のスペースには仕切りもなく、容易に情報共有できるようです。スポーツ科学、スポーツ医学、リハビリ、トレーニングなどの施設も一緒に入っています。
・ここは、メインスタジアムの他、プールやカヤックコースなど様々なスポーツ施設も入ったスポーツ・コンプレックスです。
参照:https://tripping.jp/asean/singapore/singapore-city/35860
・屋上がプールになっている観光スポット「マリーナベイ・サンズ」の海側に広場にはパインツリーの並木が広がっています。それぞれの木の根元にはプレートが設置されています。2010年のYOGに参加した各NOCの記念プレートです。YOG姉妹校プログラムTwin School Programに参加した学校の子どもたちが、その担当国のイメージを元にして作成した絵などが描かれています。JOCのものには冨士山と桜が描かれています。
参照:マリーナベイ・サンズのwebsite: https://www.visitsingapore.com/ja_jp/see-do-singapore/architecture/modern/marina-bay-sands/
・遊歩道を歩いて行くとYOG parkにたどり着きます。YOGの聖火リレーのトーチや子どもたちのアート作品群、YOGで実施された文化・教育プログラム(CEP)のロゴデザインの椅子や、写真アートなどが楽しめます。
・歩き疲れたら、最後は「ラッフルズ・ホテル」のLong BARでシンガポール・スリングを飲みながら疲れを癒やすのも一興!『老人と海』で有名なあの文豪アーネスト・ヘミングウェイも愛したとされるカクテルですよ!
・JOAのwebsiteに掲載されたシンガポールのスポーツハブの視察記です。第17号にはトリノ視察記と2本立てになっています。ご参照ください。
2017 年 3 月 31 日
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2017年2月3日(金)
シンガポールのSport Hubの2度目の見学である。この施設は、メインスタジアムの他に、水泳施設、屋内競技場、サッカー場にテニスコート、レガッタ施設などほとんどの競技施設が集まっている。ショッピングモールの中心にはスポーツクライミング施設が設置され、多くの若者が挑戦しているのがよく目立つ。このハブは、ショッピングモールにレストラン、温泉にシアターなどの複合施設で公共交通機関のMRTも走っている。NOC、NPC、スポーツ科学研究所やトレーニング施設、各競技団体の事務所も入った総合スポーツ施設である。これがシンガポールのスポーツ界には良い環境を提供することになっているのであろう。
今回は特にスポーツミュージアムを中心に見学した。ガイド付きのツアーを友人のKimさんが用意してくれている。同じCHIJ小学校の体育教師のValerieが同行してくれた。ガイドにこのミュージアムのコンセプトを尋ねる。展示はシンガポールスポーツの歴史と発展を中心に、子供たちが興味を持って学べるように心がけているとのこと。さらには子供たちがチャンピオン達に触れてこの先のインセンティブになり、選手を目指したり支えるボランティアになったりするようなマインドを育てることと、ガイドもKimさんも話していた。Valerieによれば、多くの小学校や中学校の体育の授業で見学にも来るとのことである。子供たちは入館料が無料である。
ミュージアムの入り口には旧スタジアムのベンチを再生した壁が出迎えてくれる。その先には、シンガポールのスポーツ殿堂Hall of Fameに入った52名を称えたプレートが飾ってある。シンガポール初のオリンピックメダリストのTAN HOWE LIANG氏の名前もある。1985年に殿堂入りしている。この殿堂にはオリンピックのメダリスト、アジア大会、コモンウェルス大会の金メダリストが名前を連ねることができるそうである。Kimさんの親族達の名前もあった。
Sport Hubのwebsiteには常設展示の5つのテーマが掲げられていた(巻末参照)。ミュージアムの入り口にはサッカーボールの皮でできたオブジェ。ミュージアム内の展示はシンガポール初のスポーツクラブなど、、。やはり英国統治下の影響が強いスポーツであるヨットや乗馬などのクラブの展示が先である。水球には力が入っているようで、Kimさんの義父のTAN HWEE HOOK氏や甥御さんのTAN ENC=BOCK氏も殿堂入りしていた。さらに、彼らのメダルや水着も展示してあった。メダルなどは寄付ではなく借用しているとのこと。昨年のリオ大会の水泳競技でオリンピック初の金メダルを獲得した選手のメダルや展示はまだであった。おそらく今年に殿堂入りするだろうとはKimさんの談。彼はテキサス大学に留学し、今もそこでトレーニングしているとのこと。
旧スタジアムの入り口のマシンやベンチ、照明やアナウンススピーカーなど旧スタジアムの遺品をレガシーとして展示もしていた。現在のメインスタジアムは旧スタジアムの跡地に作られ、開閉式のルーフでコンサートなどもできるようになっている。足下からは冷気の空調も完備されている。
ミュージアムの展示には、スポーツ競技だけでなく、シンガポールのスポーツ教育用の展示パネルも多い。人権やアンチドーピング、フェアプレーなどの啓発パネルも飾ってある。ミュージアムの中心部は2010年のYOG関係でまとめられている。中には、オリンピック大会の公式ポスターやトーチも(すべてではないが)飾ってある。3台の大きなビデオスクリーンも設置され、その一つでYOGの開会式の映像を映し出している。最後にシンガポールYOGのマスコット達の所で記念撮影である。
時間が無いのでSHIMANOの自転車ミュージアムはざっと済ます。Kimさんが私の自宅の場所を知りたいというのでGPSの画面で教えてあげる。その後はメインスタジアムの見学である。スタジアムの座席は赤と白のシンガポールのナショナルカラーで彩られ、開閉式のルーフと座席に下から冷気が出て暑さ対策もしっかり取られている。サッカーなどの時には55,000人収容のスタンドに仮設の座席を増設できるそうである。障害者の車椅子用の観戦スペースも多く取られている。ここでは陸上、ラグビー、サッカー、コンサートイベントなどに使うそうである。スタンド外のコンコースは3色のレーンで、w-upや一般の人たちも走れるようになっている。
シンガポール・スポーツミュージアムのサイト
ttp://www.sportshub.com.sg/Venues/Pages/singapore-sports-museum-permanent-galleries.aspx