by Tableau User Group
2022年10月28日(金)に日本Tableauユーザー会(JTUG)の総会にてオープンデータ祭りの発表を行いました。これで年間イベントが一通り終わりましたので、総会で発表した内容を中心にサマリーを記載します。
協賛したTableauユーザー会(TUG)は10TUGでした。そしてその主催のイベントへの申込者数は合わせて793人(*1)となりました。Web galleryに集まったTableauのワークブック数は43でした。スタート時の予想をはるかに上回る結果になりました。オープンデータに対する意識の高さ、注目がTableauユーザーの背景にあったと推察しています。その他の数字は下図をご参照下さい。
*1 非ユニーク数。またオープンデータ祭り単体のイベントではない場合も含めています。
2022年現在、日本におけるオープンデータのフェーズは「活用」にあると思われます。はじまりは公開しただけのフェーズでした。そこから整備フェーズを経て、使いやすいデータが多くなりました。しかしながら、多くのデータ提供者が、活用が上手くいかないといった状況にあると思われます。一方で活用フェーズはTableauユーザーが存分に活躍できるフェーズです。そこで両者のマッチングを図るべく、オープンデータ祭りは企画されました。
イベントのスタイルは、はじめに下図左からJTUGのコラボ推進チームが企画・設計しました。そして賛同するTUGが独自性を発揮したイベントを主催しました。もしくは個人が直接応募する形にて参加しました。そしてそれぞれ成果をJTUG総会へ持ち寄る、という全員参加型、かつ長期にわたる活動にしました。その際、初心者からベテランまで参加しやすくする目的で、Tableauのレベルに応じた3つのコースを作りました。さらに参加者には特別なノベルティを用意して参加を促しました。成果物のうちインフォグラフィックスコースは物理的な印刷物にしました。このスタイルによって、様々なレベルで、多くの人が関わり、参加意識が高まり、成果物が形になります。さらに形になった成果物が次につながる、といった好循環を描くようになっていたと思います。
ユーザーコミュニティという非営利の団体であっても、イベントをやって終わり、といったように揮発をせずに、しっかりと維持継続できるようにしたいと思いました。そこで実用を重んじる外部組織とのコラボレーションを促進するという手段を取りました。ここに今回のオープンデータ祭りの特徴があります。「楽しみながら役に立つ」という一見矛盾した概念同士が繋がったと言えるでしょう。非営利とオープンの相性の良さがあったかもしれませんし、Tableauであればこそ出来た気もします。結果としてSummaryにあるような多くの団体と個人の参加と、ギャラリーにあるような素晴らしい成果物が出来上がりました。そして、新たなコラボレーションの話も出てきています。
ちなみにタスクフォースチームはYamanashi, Mika, tomo, Nagaseの4名で構成しました。そのほかにもJTUGやTUGのメンバー、スポンサーに支援をしてもらいました。ありがとうございました。
参加者による素晴らしいTableauのワークブックをWeb ギャラリーにしました。スクロールすると一覧があり、リンク先へ飛ぶとTableau Publicが開きます。
ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。これからも日本のオープンデータ活用に向けて楽しんで参りましょう!!!