工学,すなわちエンジニアリングとは,より良い社会の実現を目指し,科学を基盤として新しい価値を創出する学問です.そこでは異分野の知見や視点を持つ人々が連携することで,異なる常識や問題意識が交わり,従来の枠組みにとらわれない革新的な発想が生み出されます.文化情報工学科はデータサイエンスを架け橋とすることで人文学と工学を結び,社会に変革をもたらす革新的な価値の創造に挑戦する学科です.それゆえ,文化情報工学は学術研究のフロンティアに位置すると言えるでしょう.
当研究室ではデータサイエンスの手法を用い,人文学における様々な研究課題の解明を試みるとともに,データ分析の多様なスキルを学修します.4年次の卒業研究では主にテキストデータを対象として,課題の発見,テキストデータの構築,テキストデータの加工,データ分析,結果の解釈,研究成果の発表というデータサイエンスに関わる一連のプロセスを体験的に学び,新しい価値を創造するための実践力の涵養を目指します.文化情報工学科および当研究室に興味のある受験生は tsuchiyama.gen [at] ocha.ac.jp まで気兼ねなくご連絡ください.
文化情報工学科の紹介動画が公開されました!ぜひ YouTubeの紹介動画 をご覧ください.
共創工学専攻は2026年4月の新設される新しい専攻です.最新の状況は本学のwebサイトをご確認ください.また,お茶の水女子大学の大学院に進学する場合は受け入れ教員が事前に了承している必要があります.当研究室での修士論文の執筆を考えている方は tsuchiyama.gen [at] ocha.ac.jp まで大学院入試の出願手続きを行う前にご連絡ください.
当研究室は院生および研究生の受け入れに明確な基準を設けてはいません.しかし,統計的な分析手法をある程度は理解しており,なおかつデータ分析を実践する能力を十分に有していることを前提としています.
・文化情報系
『文化を計る: 文化計量学序説』(村上征勝, 朝倉書店, 2002)
『文化情報学事典』(村上征勝 他, 勉誠出版, 2019)
『欧米圏デジタル・ヒューマニティーズの基礎知識』(小風尚樹 他, 文学通信, 2021)
・データサイエンス系
『統計でウソをつく法』(ダレル・ハフ, 講談社, 1968)
『統計学を拓いた異才たち』(デイビッド・サルツブルグ, 日本経済新聞社, 2006)
『Rによるデータサイエンス』(金明哲, 森北出版, 2007)
『統計学図鑑』(栗原伸一・丸山敦史, オーム社, 2017)
・テキストアナリティクス系
『文体論:ことばのスタイル』(ピエール・ギロー, 白水社, 1959)
『この本を書いたのは誰だ? 統計で探る“文章の指紋”』(村上征勝, 勉誠出版, 2020)
『テキストアナリティクスの基礎と実践』(金明哲, 岩波書店, 2021)
『文学と言語コーパスのマイニング』(金明哲・土山玄 他, 岩波書店, 2021)