私たちの健康に影響を与えている腸内細菌。たかが腸内細菌、されど腸内細菌。。。この不思議な世界を、ちょっとだけご案内します。
免疫を考えたときに、食は最も大切な要素になります。そして、何を食するか!
関係する栄養素を並べてみると、腸内環境つまり腸内細菌のことを避けては、健康はあり得ません。
今、私のペットは、母から授かった腸内細菌。
長い付き合いのこのペットに、エサを与えること、、、
それが、食の軸になっています!
サイエンスライター生田哲著『腸内細菌と脳の真実』から
腸内細菌と脳機能研究の第一歩が、日本国内、2004年、九州大学須藤先生発表の画期的論文です。20年も前のことです。イメージ図を描きましたので、ご参考まで。
仮説:腸内細菌が脳の働きに関わっている
実験方法:
1⃣まず、無菌状態(腸内細菌なし)のネズミと健常(腸内細菌あり)のネズミの両方のネズミを用意
2⃣60分の拘束ストレスを与えた後解放、その後120分にわたり観察
3⃣血液中のストレスホルモンの反応を、ストレス負荷前後で経時的に測定
(注)ほか、詳細な必要不可欠な実験を組まれています。その一部分の紹介になります。
結果:無菌ネズミは健常ネズミに比べ、ストレス反応性が著しく高かった。ストレスに弱い。
考察:腸内細菌の有無により、ネズミのストレスへの反応が変わる。ヒトでも同様の可能性。
結論:腸内細菌の違いにより脳機能が影響を受けている。
~私的感想~
今でこそ、腸内細菌分析装置の性能がびっくりするくらい良くなっていますが、当時、このような仮説と実験計画は、須藤先生の臨床医としてのキャリアが関係している、、、納得です。
脳にも”腸内細菌”が濃厚に関与します。脳の健康に、”腸内細菌”が想像以上に関わっています。
一生涯にわたり、、、です!
特に、発育期には、影響を受けやすいと考えられています。
「腸は第2の脳」と言われますが、その主役は”腸内細菌”。
食として、食物繊維(プレバイオティクス)の摂取が大切です。
ヨーグルトなども、推奨されます。
現在、腸内細菌の脳機能(思考・感情など)への影響に、多くの注目が集まっています。
子は、父母のDNAを半分ずつもらい受ける。
でも、エネルギー代謝に密接に関係する細胞内ミトコンドリアは、母DNA。不思議にも、父DNAは消去されている。
腸内細菌は、子の出生時に、母の産道でビフィズス菌や乳酸菌、乳首で乳酸菌と接触する。母の糞便にも。。。母からの、子への一生のプレゼント。
とても上手に仕組まれている。不思議にも、、、
『プロバイオティクス』という用語は、スーパーのヨーグルト売り場でも見かけるようになってきました。ヨーグルトは、主に乳酸菌ですが、酵母と乳酸菌の「ケフィア」、魅力的です。ビフィズス菌のヨーグルトは、森永独自のすごい技術力から。
ビオフェルミンなど、これらの製品も、乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌などが生きている。。。
なお、プロバイオティクスの菌は、腸内に定住しません。残念!
(増殖しながら、3日くらいで通過)
疎かになりがちな『プレバイオティクス』。いくら良い菌達を補えども、エサがないと先住善玉菌も劣化。人口減少と似てる。
厄介なのが、腸内環境は年齢と関係なく老化すること。
バイオジェニックスという用語も興味深いですね。既に死んでる菌だから、胃酸の影響を受けない。なるほどです。
腸内環境が整うと、先住の酪酸菌が、せっせと必要な『酪酸』作ってくれる。
腸内細菌は、正直者。ウソつかない!
腸内細菌の研究が飛躍的に発展してきたことで、腸内細菌も、身体の一部または一つの臓器としてみなされるようになってきた。
そして、ヒトが消化吸収できない第6の栄養素「食物繊維」が、腸内細菌でも善玉菌が好むエサとなり、酪酸など健康に直結する生理物質が産み出される。