学校概要〜ウズベキスタンの小さな日本 のりこ学級〜
のりこ学級はウズベキスタンの小さな町、リシタン市にある日本語学校です。1999年11月19日に設立されて以降、子供たちに無償で日本語教育を提供しています。創設者である大崎重勝氏の「大きくしなくとも良い。立派にしなくとも良い。子供たちが楽しく学べる場であって欲しい。」との意思を現地で一緒に仕事をしてきた友人のガニシェルナジロフ氏が引き継ぎ、更に日本人ボランティアの皆様のお力添えにより学級が運営されてきました。完全無償での教育提供のため、運営費は引き続きガニシェル氏の尽力とボランティアの寄付で賄っており、授業も日本人ボランティアの先生方が行っているなど、日本・ウズベキスタン間の友好の象徴のような学び舎です。
■のりこ学級の歴史
のりこ学級は建設機械の会社であるコマツのエンジニアだった大崎重勝氏により、1999年11月19日に設立されました。
大崎氏はフェルガナ盆地にできた自動車工場で重機操作を指導するため、ウズベキスタンに足掛け4年滞在しましたが、退職後、退職金を元手に、リシタンの町に日本語を教える学校を開校しました。退職後の大きな決断を応援し、ウズベキスタンまで付き添ってくれた妻への感謝を込めて、妻の紀子さんから取って学校名を「のりこ学級」としました。
現校長であるガニシェル・ナジロフ氏の実兄で、世界的にも有名な陶芸家のアリシェル・ナジロフ氏の陶器工房の一角に教室を開き、のりこ学級はスタートしました。開校以降、のりこ学級では約5000人が学び、300人近くが日本に留学しました。のりこ学級の卒業生はウズベキスタン国内外の日本語弁論大会で優秀な成績を修めたり、日本の大企業に就職、自分で事業を起こすなど多方面で活躍を続けています。大崎氏は体調を崩して2001年に帰国し、その後05年に病没されました。その後は現校長のガニシェルナジロフ氏が、学校の運営全般を請け負い、日本人ボランティアの皆様と一緒にのりこ学級を支えています。生徒数は開校当初から徐々に増加し、アリシェル氏の工房では収まり切らなくなったため、現在の校舎「青年センター」に2005年に移転しました。青年センターは外務省の「草の根基金」の支援によって設立され、現在も多くの生徒が学んでいます。