固定床流通反応装置と回分式反応装置では反応機構が異なります。それぞれの反応装置での反応の特徴を理解し、本研究では回分式反応装置で酸価を減少させ、その上で、固定床流通反応装置で燃料変換を行う2段反応を提案しました。結果として、これまで、回分式では多くの溶媒を必要としていましたが、大幅に削減することでPAOの反応量を増加させることに成功しました。また、反応時間をこれまでは回分式の最短で３h，固定床式の最短である3.5hから回分式と固定床式を併せて1.5hまで短縮することができました。さらに、生成した燃料の遊離脂肪酸の値をみると、従来の最良値まであとと３％程度に達することが分かりました。今後、更なる改善を重ね、まずは、遊離脂肪酸の値を従来の最良値まで低減することを目指します。