WISC-Ⅴ(ウィスクファイブ)は、お子さんの「考える力」「覚える力」「理解する力」などを、バランスよく調べる検査です。
対象は 5歳〜高校生(16歳)まで で、日本でも学校・医療・相談機関などで広く使われています。
WISC-Ⅴは、いわゆる「IQ(知能指数)」の数字を見るだけの検査ではありません。
お子さんが
どんな場面で力を発揮できるのか
どんな場面が苦手でつまずきやすいのか
なぜ勉強がうまくいかないのか
どのように声をかけたり、学習を進めたらよいのか
といった “学びの土台”をていねいに理解するための検査 です。
WISC-Ⅴの主な目的は、「お子さんのつまずき(困りごと・主訴)の背景に、どのような“能力的な原因”があるのかを明らかにし、適切な対応策を考えること」 にあります。
同じように「困っている」ように見える場合でも、 その背景となる能力は子どもによって大きく異なります。
一見すると「注意力の問題」のように見えますが、WISC-Ⅴを実施することで次のように理解が変わることがあります。
先生の話の意味を理解するのに時間がかかり、「聞いていない」のではなく“内容を処理しきれず追いつけない”という状態になっていることがあります。
言葉の意味を理解する力(言語理解)は十分でも、聞いた内容を頭の中に保持して処理する力が弱いため、注意が散漫に見える、話を追えない
という状態が起きやすくなります。
このように、同じ「聞いていない」という行動でも、困難さの“原因”はまったく異なることがあります。
WISC-Ⅴは、この原因を能力的観点から特定し、「どこを支援すれば良いか」「どのような声かけ・環境調整が有効か」を考えるための大切な材料になります。
WISC-Ⅴでは、次のような大きな認知領域を測定します。
言語を使って理解する力、背景知識の活用、言葉で考える力をみます。
語彙力や概念理解の発達と関連します。
視覚情報を正確にとらえ整理する力、形の構成や位置関係の理解をみます。
新しい課題に取り組むときの論理的思考力、問題解決力をみます。
聞いた情報・見た情報を一時的に保持しながら処理する力をみます。
学習全般に深く関与する領域です。
視覚情報を正確かつスピーディに扱う力、作業効率をみます。
読み書きのスピードにも影響します。
これら5つの領域のバランスを知ることで、「どのような場面でつまずきやすいのか」「どの力が学習の支えになっているのか」が明確になります。
WISC-Ⅴは、学習の「できる・できない」を直接測る検査ではありません。
しかし、学習の背景には
注意を向け続ける力
聞いたこと・見たことを覚えておく力
言葉の理解
視覚情報の処理
作業のスピード
など、さまざまな“認知の力”が関わっています。
WISC-Ⅴはこれらの力を分けて評価することで、お子さんがどこで負担を感じやすいのか、なぜつまずきが起きているのかを整理することができます。
たとえば、
読み書きが苦手 → 言語理解・ワーキングメモリ・視覚処理・処理速度などが複合的に関係
宿題に時間がかかる → 処理速度の負担や作業効率の問題
話を聞き逃しやすい → 聴覚的ワーキングメモリの負荷 など
同じ「苦手」に見えても、原因は一人ひとり異なります。
WISC-Ⅴは、その背景を客観的に知り、必要な支援や学習の工夫につなげるための大切な手がかりとなります。
nicottoでは、検査を実施するのは 言語聴覚士(ST) です。
言語・認知・学習のつまずきを専門的に見立てられる国家資格の専門職であり、学習塾での支援経験と合わせて、次のような強みがあります。
検査中の様子、取り組み方、集中の切れ方、指示理解の仕方など、行動観察をふまえた総合的な分析を行います。
② 結果を“学習の進め方”に翻訳できる
一般的な検査では「結果説明」で終わることが多いですが、nicottoでは 学習塾だからこそ可能な具体的な学習支援の提案ができます。
ディスレクシア(発達性読み書き障害)や、読み書きの困難をもつお子さんの学習支援に関する専門知識と多数の支援実績があります。
継続利用の方には、学校での合理的配慮につながる提案書などの文書を作成することもできます。
WISC-Ⅴは、結果を見ただけでは支援に結びつかない場合があります。
nicottoでは、検査結果をそのまま 学習支援に直結させることが可能です。
苦手さに応じた学習方法
伸びやすい課題の選び方
家庭学習での声かけや環境調整
必要な合理的配慮の検討
支援計画の作成(継続利用者)
検査を受けたその後、「では具体的にどう進めればいいか」を伴走できる点が最大の強みです。
検査内容・所要時間の説明
ご利用目的の確認
料金の確定
同意書の記入
検査料金のお支払い
検査日の決定
※初回は必ず保護者と一緒に来室していただきます。
60~90分程度
お子さんのペースに合わせて実施
※保護者の方は待機または外出していただきます。
結果報告書のお渡し
認知のプロファイルの丁寧な説明
学習の進め方・支援の方向性の提案
希望者はnicottoコースへ継続利用も可能
WISC-Ⅴ検査(報告書付き):45,000円(税込)
nicottoコースを継続利用される予定の方:25,000円(税込・報告書付き)
※初回2か月分の授業料の前納が必要です
検査のみの利用も歓迎しています。
次のような様子がある場合、WISC-Ⅴが学習理解の手がかりになることがあります。
読み書きに苦手さがある
計算が極端に苦手、またはミスが多い
授業内容はわかっていそうだが成績につながらない
宿題に時間がかかりすぎる
集中が続きにくい
頼まれたことをすぐ忘れてしまう
物事の切り替えが苦手
発達の凸凹が気になる
進学・進級前に学習の土台を確認したい
学習の困りごとの背景には必ず理由があります。
WISC-Ⅴはその理由を見つけ、適切な支援へつなげるための重要な手がかりとなります。
また、以前WISC-Ⅳ、WISC-Ⅴ検査を受けられた方は、最低3年を経過していないと再受検はできません。
検査はお子さんに対して非常に負担がかかるものです。
むやみやたらに検査をすることはオススメしていません。
主訴(困っていることはなにか)はなにかが大切です。