世界を巻き込み地球を揺るがすほどの大変動を引き起こした最終戦争から20年が過ぎたころ、海に取り残された離れ島におじいと呼ばれる老人と、大変動の後に生まれた少年コナンが住んでいた。ある日仕留めたサメを担ぎ海辺を歩いていたコナンは、砂浜に打ち上げられ倒れている少女ラナと出会う。
強靭な身体能力と優しく真っすぐな心を持つコナンと内に悲しみを秘めていても力強く生きるラナの二人は、荒廃した地球のわずかな自然を守り人間の生きる世界を立て直そうとする人々と共に、かろうじて残された機械文明をてこに狡猾に世界の支配を企む独裁者の思惑に立ち向かい、自らの力で運命を切り開いていく。
コナンの初めての友達ジムシーや、コナンたちと交流するうちに信念を新たにするダイス船長、聡明な一方で心を閉ざし冷徹な敵となるモンスリーなど、個性あふれる魅力的な登場人物たちが織りなす卓越した物語を支える音楽を担当したのは、日本を代表する現代音楽の重鎮である池辺晋一郎氏です。現代クラシック音楽を活動の場とする氏が手掛けた印象的な数々のサウンドは、この躍動感あふれる冒険活劇に見事にマッチして映像を見る者に強い感動をもたらしました。また本作品は氏の唯一のテレビアニメの劇伴としても知られています。
『未来少年コナン』の音楽を担当したのは作曲家・池辺晋一郎です。
東京藝術大学出身の池辺は、現代音楽(クラシック音楽)の作曲家として交響曲、協奏曲、室内楽曲、合唱曲、オペラなどを発表する傍ら、映画、舞台、テレビドラマ等の音楽をたくさん手がけています。少年時代から戯曲に親しんでいた池辺は、学生時代には演劇クラブに所属して芝居の音楽を作曲していました。その経験から、舞台音楽や映像音楽は自分にとって大切なジャンルであり、現代音楽とは異なる面白さややりがいがあると語っています。映像音楽の代表的な作品には、映画『影武者』(1980)、『楢山節考』(1983)、『少年時代』(1990)、『バルトの楽園』(2006)、テレビドラマ『黄金の日日』(1978)、『澪つくし』(1980)、『独眼竜政宗』(1987)などがあります。
池辺晋一郎にとって『未来少年コナン』は初の連続テレビアニメの仕事でした。
本作の音楽は、映像が完成する前に多くの曲(劇伴)を録音しておき、完成映像に合わせて選曲する、いわゆる「溜め録り」方式で作られました。池辺は当初、NHKのドラマで経験してきた、毎回映像に合わせて音楽を書く「フィルムスコアリング」方式とは異なるやり方にとまどったそうです。特に、一度に多くの曲を書かなければならないことや、あとで映像に合わせて編集しやすいように作曲することに苦心した、とインタビューでコメントしています(CD「未来少年コナン 総音楽集」解説書より)。
そのいっぽうで、「『コナン』の作曲は、すごく楽しかった」と振り返っています。コナンやラナをイメージして作曲することは、新鮮で、楽しい作業だったそうです。
池辺はオープニング、エンディング主題歌の作曲も担当しました。作詞を手がけた片岡輝(ひかる)は児童文学者・詩人で、池辺は以前一緒に仕事をした経験から「すごくいい詩人だなと思ったので、ぼくから依頼した」と証言しています。主題歌のメロディは「詩がよかったので、一気にすらすらと書けた」そうです(前掲CD解説書より)。片岡輝とは、その後も池辺が合唱曲の詩を依頼するなど、多くの仕事を一緒にしています。なお、『未来少年コナン』のエンディング主題歌「幸せの予感」には歌詞の異なる別ヴァージョンがありますが、その経緯については覚えていないということでした(筆者の取材による)。
劇伴音楽は小規模なオーケストラ編成で書かれており、一部の曲にはシンセサイザーが効果的に使われています。池辺はNHKの少年ドラマシリーズ『なぞの転校生』(1975)を手がけた頃から電子楽器を活用しており、『未来少年コナン』でもラナに付けた曲や回想シーンの曲、不安を描写する曲などにシンセサイザーの音色で独特の情感を添えています。
また、本作で印象的なのは、コナンやジムシーに付けられた漫画映画的な楽しい曲と、戦闘や大災害などを描写する実写映画的なシリアスな曲とが違和感なく同居していることです。宮崎駿監督は、コナンやジムシー、ダイス船長などを思い切り愉快に動かすいっぽうで、インダストリアの脅威やレプカの冷酷さを描くことも手加減しませんでした。池辺の音楽はその両極を絶妙なバランスで演出しています。コナンのアクションを楽しく見せる軽快な音楽があるからこそ、シリアスな音楽で演出される戦闘の恐怖や緊迫感が際立ちます。逆にシリアスな戦闘のあとのコナンの活躍が思い切り爽快に感じられます。
池辺晋一郎の音楽は、音の面から『未来少年コナン』の世界を支えた、本作になくてはならない要素と言えるでしょう。この音楽集で、その魅力を存分にお楽しみください。
本作の音楽(劇伴)は、3回に分けて録音されています。第1回は1977年11月14日、サウンド朝日スタジオにて約60曲が収録され、第1話から使用されました。第2回は1977年12月26日にメディアスタジオにて約20曲が収録され、第2話から使用。第3回は1978年5月6日にサウンド朝日スタジオで30曲が収録され、第12話から使用されました。
本音楽集は、2004年にキングレコードから発売されたCD「未来少年コナン 総音楽集」をベースに配信アルバムとして新たに構成したものです。
「総音楽集」ではいくつかの曲をブロックにまとめ、ブロックごとにタイトルを付けて、各曲はMナンバー(劇伴の整理番号)で表記していました。しかし配信ではブロック分けはあまり意味がありませんので、本音楽集はブロック分けをせず、1トラックごとに曲名を付けています。
音源はCDよりも高音質の24bit/48kHzのマスターをもとに新たにマスタリングしました。ただ、第3回録音の楽曲だけは、マスターの都合により、16bitをアップコンバートして収録しました。ご了承ください。
なお、配信と構成上の都合から、本音楽集では使用頻度の少ないブリッジ曲(10秒程度の短い曲)をいくつか割愛しました。割愛した曲は「総音楽集」に収録されています。
代わりといってはなんですが、「総音楽集」に未収録の音源を2曲、初収録しました。16「怪力ロボノイド」の前半部分(1-M-22 T1)と41「予告用音楽」の後半部分(2-M-14 T1)です。配信アルバムだけのボーナストラックとしてお楽しみください。
以下、ストーリーを追いながら、音楽を紹介していきましょう。「総音楽集」の解説書には楽曲解説がありませんでしたので、各曲をやや詳しく紹介します。なお「総音楽集」の収録曲と照合ができるよう、曲名のあとにMナンバーを付記しました。
2026年6月29日 配信開始
Release date June 29, 2026
01「大変動(1-M-11)」は、大戦争による世界の崩壊をナレーションで語るプロローグに流れた曲。第1話ではオープニング主題歌のあとに流れ、第2話以降はオープニング主題歌の前に流れています。
02「いま、地球がめざめる(TVサイズ)」は毎回のオープニングに流れた主題歌。
03「島の夜明け(1-M-31'/1-M-31)」は、のこされ島やハイハーバーの夜明けのシーンに選曲された曲を2曲続けて物語への導入としました。
04~09は第1話で使用された曲で構成しました。
04「コナンのテーマ(1-M-1)」と05「走れ!コナン(1-M-43/1-M16)」は、第1話をはじめ、コナンの活躍シーンによく使われた曲です。
06「ラナのテーマ(1-M-26)」は美しいピアノの旋律が印象的な曲。第1話でラナがハイハーバーのことを語る場面、第4話でコナンがテキィ(ラナと仲良しの鳥)が届けてくれたラナの髪の毛を受け取る場面、第18話でコナンが沈没したガンボートの船室からラナを助け出す場面などに流れました。
07「はるかな想い(1-M-15)」は第1話で助けられたラナが目覚める場面に流れた曲です。コナンとラナが互いを想う場面によく使われており、第16話で、コナンがラナに「いつか、のこされ島に一緒に来てほしい」と話す場面にも流れました。
08と09は第1話の緊迫したアクションシーンに流れた曲。08「忍び寄る牙(1-M-6)」はハナジロ(サメ)対コナンの対決シーンに、09「ラナを返せ!(1-M-28)」はインダストリアの兵士にさらわれたラナを助けようとコナンが走っていく場面に使われています。
10~12は第2話で使用された曲です。
10「失われた世界〈Slow〉(2-M-9スロー)」は、戦闘で傷ついたおじいがコナンに大戦後の世界を語る場面の曲。
11「つらい別れ(2-M-8)」は、おじいの死を看取ったコナンが、その悲しみを岩にぶつける場面に流れました。
コナンはおじいの最後の言葉に従い、のこされ島から旅立つことを決意します。12「コナンの旅立ち(1-M-5)」は、コナンがボートを作る場面に流れた、コナンの心情を表現する曲です。
13~18は、第3話~第4話でコナンが出会う個性的な仲間たちの曲を集めました。
13「はじめての仲間ジムシー(1-M-40/2-M-10)」と14「走れ走れ(2-M-2)」は、第3話のコナンとジムシーの場面に流れた曲。
15「ダイス船長のテーマ(2-M-13)」は海の男ダイス船長のユーモラスなテーマ曲。
16「怪力ロボノイド(1-M-22 T1/1-M-22 T2)」は、コナンやジムシーとダイスのコミカルな活劇によく使われた曲です。前半の1-M-22 T1は、後半のT2よりややテンポの遅い別テイク。初商品化音源です。
17「ダイス奮戦す(1-M-24/1-M-24')」もダイス船長のコミカルな場面によく使われました。
18「バラクーダ号の働き者(1-M-18/1-M-17)」は本編未使用曲。バラクーダ号で働くコナンとジムシーのイメージで収録しました。
19~26は、コナンがインダストリアに捕らえられたラナを救いだすエピソード、第5話~第8話のイメージで構成しました。
19「インダストリアの影(1-M-12/2-M-16)」の1-M-12は、科学都市インダストリアを描写する不安な曲。ショッキングなブリッジ曲2-M-16を続けて収録しました。
さらわれたラナを救うためインダストリアにやってきたコナンは、三角塔の窓越しにラナと再会します。が、直後にインダストリア兵に発見されてしまいます。20「遭遇(1-M-8)」は、その場面に流れたサスペンス曲。
21「とらわれのラナ(1-M-33'/1-M-32'/1-M-30)」には短い心情曲を3曲収録しました。1-M-33'と1-M-32'は、インダストリアに捕らえられたラナとコナンの心情を表現する曲。1-M-30は、第6話の終盤でダイスがラナを救いだすためにインダストリアを裏切る決意をする場面に流れています。
22「追跡(1-M-35'/1-M-47)」は第7話でダイスの裏切りを知ったレプカがボートで追跡に出る場面に使用。
23「空中戦(2-M-6)」はファルコの飛行場面によく流れたアクション曲です。第7話ではテンポの速い2-M-6アップ(72に収録)の方が使用されていますが、ここではテンポのやや遅いバージョンを収録しました。
24「荒波(2-M-7)」は第7話の終盤で、ファルコから飛び降りたコナンが、ラナがいるバラクーダ号に向かって拘束具を付けたまま泳ぎ続ける場面に使用。
第8話で、ラナは海に沈んだコナンを助けようと、体を縛っているロープを食いちぎります。ヴァイオリンとオーボエ、フルートなどが奏でる25「コナン、生きて!(1-M-14)」が、ラナの悲痛な心情を表現します。
26「つながる想い〈Slow〉(2-M-3スロー)」は、海中から脱出したコナンとラナが砂浜にたどりつき、「海の中なのに声が聞こえた」「心が通じたのね」と語りあう場面の曲。シンセサイザーとハープなどがしっとりと奏でる情感曲です。
27~30は、第9話~第10話で描かれたサルベージ船でのエピソードをイメージした構成です。
27「放浪(1-M-27)」は、第9話の冒頭で、コナンがラナを背負って砂漠を歩く場面に流れました。不安な先行きを暗示する曲調です。
28「砂丘の果て(1-M-23)」は、第9話で砂漠に倒れているコナンとラナを隻眼の男パッチ(実はラナの祖父ラオ博士)が発見する場面に使用。
29「目覚め(1-M-30'/1-M-32)」は、束の間のやすらぎを表現する2曲を収録しました。1-M-30'は第8話でラナが砂漠で目覚める場面に流れた曲。1-M-32は第9話でサルベージ船から見える夕暮れの場面に流れた曲です。
30「安堵(1-M-33/1-M-34)」は本編未使用曲。第10話で描かれたラナとラオ博士との再会場面をイメージして収録しました。
31~35は第11話~12話で使用された曲で構成しました。コナンたちがインダストリアに捕らわれたジムシーとダイス船長を救い出すエピソードです。
31「三角塔(1-M-35''/1-M-35/1-M-47')」は、第11話でコナンたちが三角塔に接近する場面などに使われた不安曲。
32「コアブロック(3-M-27)」は、第12話でラオ博士とラナを乗せたフライングマシンが三角塔の地下にあるコアブロックに降下していく場面に流れました。シンセサイザーの音色が効果的なサスペンス曲です。
不安な曲調の33「地下迷宮(3-M-26)」は、第12話で迷宮のような地下通路を歩き続けるコナンたちの場面に使用されました。
34「脱出(3-M-15)」は、ラオ博士を捜索するレプカと、フライングマシンの部品を探すラオ博士とのカットバックに使用された緊迫曲。
コナンたちはジムシーとダイスの救出に成功し、三角塔を脱出します。第12話の終盤、コナンたちを乗せたフライングマシンが雲の上を飛行する場面に、爽快な曲調の35「青空(3-M-16)」が流れます。
36~40は、コナンたちがラナの故郷ハイハーバーへ向かう第13話をイメージして構成しました。
コナンたちはバラクーダ号と合流し、ハイハーバーへ向かいます。ラオ博士は地下に残された人々を救うため、再びインダストリアへ戻っていきました。36「ハイハーバーへ(3-M-18)」は、コナンとラナが、フライングマシンで飛び去るラオ博士を見送る場面に流れた曲です。
37「海原に帆をあげて(2-M-12)」は、バラクーダ号がハイハーバーの港に入っていく場面に流れた軽快な曲。
38「よろこびの航海(3-M-13)」は本編未使用曲で、海原を進むバラクーダ号のイメージで収録しました。
39「希望の大地(3-M-20)」は、ハイハーバーに戻ったラナが村に入っていく場面に流れた曲。ハイハーバーの豊かな自然や村人たちの暮らしを描写する曲です。
40「帰郷(1-M-29)」は、ラナが懐かしいメイザル叔母さんの家へと駆けて行く場面に流れました。ラナとメイザル叔母さんとの再会の場面には、06に収録した「ラナのテーマ」が選曲されています。
41「予告用音楽(2-M-14 T3/2-M-14 T1)」は次回予告用に用意されたオープニング主題歌のアレンジ曲。使用されたのは第4話(第5話の予告)までで、第5話以降は次回予告がなくなったため使用されなくなりました。前半の2-M-14 T3は「総音楽集」に収録したテイク。後半の2-M-14 T1はT3よりテンポが速く、コーダ(曲の終わり)のアレンジが異なる別テイク。初商品化音源です。
42~53には、主に第14話~第16話で描かれたハイハーバーのエピソードで使用された曲をまとめました。
42「島のごちそう(3-M-24)」は第13話のラスト近くでコナンとジムシーがメイザル叔母さんの作ったごちそうにとびつく場面に使用。その変奏曲である43「ぼくたちも働こう(3-M-25)」は本編未使用曲で、第14話のコナンとジムシーのやりとりをイメージして収録しました。
44「楽しいひととき(3-M-21)」と45「うまそうだな(3-M-5)」はコナンとジムシーが豚を追いかける場面などに流れた快活な曲。
46「オーロと仲間たち(3-M-4)」も本編未使用曲で、荒地で暮らす少年オーロとその仲間たちのイメージで収録しました。
47「不安な胸さわぎ(3-M-12)」は第14話でコナンが洞窟の中で見つけた飛行艇を調べる場面に使用。インダストリアの乗り物が隠されていることにコナンは不安を覚えます。
48「コナンとジムシー(1-M-42/3-M-28)」は、ふたりの愉快なやりとりをイメージしました。1-M-42はジムシー登場場面に使われたコミカルなブリッジ曲。3-M-28は本編未使用曲です。
49「牧場で(3-M-6)」は、第15話でコナンとジムシーがオーロに牧場を案内してもらう場面に流れています。
50「平和な一日(3-M-30/3-M-29)」は本編未使用曲。
第15話のラストで、コナンはジムシーに自分たちの家を作ろうと提案します。コナンとジムシーとラナの3人が村へ走っていく場面に、フルートの旋律が爽やかな51「風の中の語らい(1-M-19)」が流れました。この曲は第1話のコナンとラナが海辺で初めて名乗り合う場面にも使われています。
52「美しい思い出(1-M-20)」は本編未使用曲。ピアノとストリングスのアンサンブルが美しい、未使用が惜しまれる曲です。
エンディング主題歌を牧歌的にアレンジした53「おだやかな夕暮れ(3-M-17)」は、ハイハーバーの平和な情景を彩った曲です。
ハイハーバーの平和な日々は、インダストリアの戦艦ガンボートの侵攻によって破られます。54~57は、第17~第19話で描かれたハイハーバーでの戦闘場面をイメージして構成しました。
54「侵攻(1-M-9/1-M-10)」の前半1-M-9は、第1話でモンスリーがのこされ島に降り立つ場面に1回だけ流れた曲。後半の1-M-10は、第17話のラストでコナンが兵士に囲まれたラナを助けに走る場面に使われています。
55「燃える村(3-M-2)」は、第17話の冒頭でコナンとジムシーが作った小屋が燃え上がる場面や、第18話でガンボートの砲撃が村に着弾する場面に使用されました。
緊迫した曲調の56「乱戦(3-M-7)」は本編未使用曲。
57「異変(1-M-13/1-M-39/2-M-17)」は、コナンとラナが海の異変に気付き、津波の到来を察知する場面に流れた3曲を続けて収録しました。
大津波によってハイハーバーに侵攻したインダストリアの部隊は戦闘力を失い、戦いは終結します。
58「失われた世界(2-M-9)」、59「悲しみの記憶(3-M-23)」、60「戦いのあとに(3-M-22)」の3曲は、いずれも本編未使用曲。大津波のあとに手を取り合って復興に立ち上がる人々をイメージして構成しました。
61~65は第20話~第23話で使われた曲を収録しました。コナンたちが再びインダストリアへ行き、地下の人々を解放するエピソードです。
61「ふたたびインダストリアへ(1-M-7)」は第20話でコナンがモンスリーに洞窟の飛行艇を見せる場面に使われた曲。コナンはモンスリーに、この飛行艇でインダストリアに行きたいと申し入れます。
62「待ち受ける危機(1-M-38/1-M-47'')」には短い不安描写曲を2曲続けました。前半の1-M-38は第22話で傷つき倒れたモンスリーのカットに使われた短いブリッジ曲。後半の1-M-47''は第22話のラストでレプカの尋問を受けるラナをコナンが助けに行く場面などに使われています。
63「潜入(3-M-3)」は、第22話でコナンたちがトロッコを使って三角塔の地下に潜入する場面に流れたリズム主体のサスペンス曲。
64「自由への戦い(2-M-5)」は、第23話で地下から脱出した人々がコナンとともに三角塔の中へ突入する場面に使用。
65「最後の抵抗(3-M-8)」は、三角塔を脱出しようとするレプカのフライングマシンにコナンがパイプを突き刺し、墜落させる場面に流れました。
66~69は、第23話の戦闘終結後の場面に使われた曲を中心に収録しました。
66「解放のとき(1-M-48'/1-M-48)」はよろこびを表現する曲。後半の1-M-48は地下の人々が勝利の歓声を上げる場面に流れました。前半の1-M-48'は第21話でコナンが地下でラオ博士を知る青年ルーケと再会する場面に使われています。
希望を感じさせる曲調の67「再会(2-M-11)」は、ラナがインダストリアに捕らわれていたラオ博士と再会する場面に流れた曲。第10話でラナが正体を明かしたラオ博士と抱き合う場面にも流れていました。
68「バカね!(1-M-24B/1-M-41)」はダイス船長とモンスリーのやりとりをイメージしたトラック。1-M-24Bは第2話でダイス船長がモンスリーを「いやな女」と陰口をたたく場面に使われた曲。1-M-41は第23話でモンスリーを見舞ったダイス船長が帰り際に「君はなかなか美人だよ」と言って椅子を投げつけられる場面のブリッジ曲です。
軽快な曲調の69「太陽のめぐみ(3-M-11)」は、コナンとジムシーが復活した太陽エネルギーによって動き始めたエスカレーターや動く歩道で遊ぶ場面に流れています。
70~74は第24話と第25話で描かれた、ギガントの復活とレプカとの決戦のエピソードで使用された曲で構成しました。
70「レプカのたくらみ(3-M-1)」は第24話でレプカが部下を集め、ギガントを再び空に飛ばす計画を話す場面に使用。
71「ギガントの復活(3-M-14)」はレプカたちがギガント復活の準備を進める場面に使われました。
コナンたちはモンスリーが操縦するファルコでギガントに接近します。72「空中戦〈Fast〉(2-M-6アップ)」はファルコの飛行シーンによく使われた曲。第24話では23に収録したややテンポの遅いテイクが使用されていましたが、ここは音楽集としての盛り上がりを考え、テンポの速いテイクを収録しました。
73「決死の攻防(3-M-9)」は第25話でコナンがギガントの翼の上を走る名場面に使われた、緊迫感に富んだアクション曲。
74「悪夢との対決(3-M-10)」も第24話、第25話でコナンたちがギガントを攻撃する場面に流れたアクション曲です。コナンたちの活躍で、ギガントはついに海に落ちていきます。
コナンたちとともにインダストリアを離れることになったラオ博士は、インダストリアに残る科学者たちと別れの握手を交わします。悲哀をたたえた75「別れのあいさつ(1-M-4)」が、ラオ博士と科学者たちの心情を描写します。
76~82は最終回(第26話)で使用された曲を中心に収録しました。
76「海の情景(3-M-19)」はギガントの尾翼とともに海に落ちたジムシーとダイス船長が、海上を漂流している場面に使用された曲。フルート、ハープなどが奏でるファンタジックな曲です。
77「つながる想い(2-M-3)」は26に収録した「つながる想い〈Slow〉」のややテンポの速いテイク。最終回では使用されていませんが、帰って来ないコナンを心配するラナの心情をイメージして収録しました。第5話で、捕らわれたラナが窓越しにテキィと話す場面に一度だけ使われています。
78「翔んでごらん(1-M-3)」は、ラオ博士に「翔んでごらん」と呼びかけられたラナがテキィに「コナンのところに連れて行って」と願う場面に流れました。フルートとハープ、ストリングスなどのアンサンブルが爽やかな曲です。第8話でバラクーダ号に捕らわれたラナが呼ぶ声に応えて、コナンが海を泳いでいく場面にも使われています。
79「葬送(2-M-4)」はラオ博士の葬送の場面に流れた曲。再会したコナンとラナが、海に還っていくラオ博士を見送ります。
そして時は流れ、復興したハイハーバーではダイス船長とモンスリーの結婚式が行われていました。
80「進水式(1-M-2)」はふたりの結婚式と同時に行われた新生バラクーダ号の進水式の場面に流れた曲。バラクーダ号はコナンたちを乗せて、のこされ島に向けて出航します。
81「明日への船出(2-M-1)」はバラクーダ号が海上を進む場面に流れたオープニング主題歌アレンジの曲。
やがて、のこされ島のあった場所には山がそびえる大陸が見えてきました。その山頂にはロケット小屋が。コナンたちは、この大陸が大地震によって隆起したのこされ島であることを知ります。
82「のこされ島ふたたび(1-M-21)」は、コナンとラナが懐かしいのこされ島の情景に見入る場面に流れた曲。第1話でラナがハイハーバーを思い出す場面にも流れていた、故郷を想う曲です。
新大陸を見つめるコナンとラナ、バラクーダ号の乗員たちの姿に83「大団円(1-M-25)」の調べが重なり、『未来少年コナン』の物語は幕を下ろします。
84「幸せの予感(TVサイズ)」は毎回のエンディングに流れた副主題歌です。
(モノラル・48kHz/24bit *一部16bitからアップコンバート)