・自然保護運動の萌芽(20世紀初頭~)
景観保護を目的に自然国立公園の創設等の運動が始める
・危機意識の高まり(1960年代~)
レイチェル・カーソン『沈黙の春』のように、公害や開発による自然破壊の問題が認識され始める
・生物多様性条約の成立(1990年代~)
地球サミットにおいて、生物多様性の保全、持続可能な利用などを目的とした国際条約が採択
・戦略目標の実施(2000年代~)
COP10(愛知)において、2020年までの国際目標群が採択され、各国で様々な取り組みが推進
・新たな国際目標(2020年代~)
COP15(昆明・モントリオール)において、2030年までの新たな国際目標「30by30」等が採択
「ネイチャーポジティブ」の概念が国際的に重要視されるようになる
国際目標であるネイチャーポジティブの実現、30by30目標の達成に向けては、地域守り・育てたい自然を保全することが重要です。 保護地域、自然共生サイト、生物多様性保全上効果的な場所等を確認することができます。
<富山県内の生物多様性保全上効果的な場所>
自然共生サイト(中パの森・高岡、YKKセンターパーク・ふるさとの森)
保護地域(弥陀ヶ原湿原など)
里地里山(砺波平野散居村、呉羽丘陵)
重要湿地(氷見市周辺の湿地群など)
巨樹・巨木林(茶色の▲マーク、洞杉群など)
植生自然度9.10
未来に残したい草原の里100選(五箇山相倉・菅沼茅場)
重要野生生息地(IBA)
富山県は、立山連峰や富山湾など、多様で豊かな自然に恵まれた地域です。生物多様性保全は、この貴重な自然を未来世代に引き継ぐための重要な取り組みです。県や市町村の取り組みだけでなく、地域住民一人ひとりの意識と行動が、これからの生物多様性保全の成否を左右します。日々の生活の中で、自然に優しい選択を心がけたり、地域の自然保護活動に参加したりすることが、大きな貢献につながります。
これからの生物多様性保全は、私たち一人ひとりの行動と、社会全体の変革が求められる時代です。
立山町におけるライチョウ保護ボランティア
黒部市における湿原保全活動「くろべ湿原ネットワーク」
富山市山田地区におけるゲンジボタル保護活動
氷見市における里山保全と竹林整備ボランティア
「とやまの田んぼの生きもの調査隊」による環境保全型農業
南砺市における有機農業ネットワーク
上市町における「かみいち里山めぐり」を通じた自然と共生する農業