多感覚研究会のあゆみ

多感覚研究会とは？

分散しがちな異なる感覚を研究する人々が集まる機会を作ることで、知見の共有、議論と連携の促進、多感覚研究の活性化を目指します。視覚・聴覚・体性感覚・味覚・嗅覚・内受容感覚などの一つ以上の感覚が関わる現象、身体運動と感覚の相互作用、様々な共感覚、感覚代行など幅広い分野からの発表をお待ちしております。

これまでの多感覚研究会

• 第1回 2009年12月16日 (水) 東北大学 電気通信研究所

  • 発表件数は39件でした。

• 第2回 2010年12月4日 (土)  東北大学 片平さくらホール

  • 発表件数42件。

• 第3回 2012年1月18日 (水)  東京大学 駒場キャンパス

  • 初の東京開催。発表件数32件。

• 第4回 2013年1月22日 (火)  文部科学省 研究交流センター (つくば)

  • デモ発表を開始。発表件数30件

• 第5回 2013年11月21日 (木)・22日 (金) NTT 厚木研究開発センタ

  • 初の二日間開催。NTT研究所の紹介、施設見学やURCFクロスモーダル設計調査分科会との共催による「第2回クロスモーダルデザインワークショップ」の開催など、イベントが盛りだくさんの研究会となりました。発表件数40件。

• 第6回 2014年11月12日 (水)・13日 (木) 広島大学 霞キャンパス

  • 初の西日本開催。広島大学COI・URCFクロスモーダル設計分科会との共催。広島大学COI「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」の研究紹介、クロスモーダルデザインワークショップなどのイベントもあわせて開催しました。発表件数31件。

• 第7回 2015年11月7日 (土)・8日 (日) 東京女子大学

  • 日本認知科学会知覚と行動モデリング (P&P) 研究会・URCFクロスモーダル設計調査分科会・触覚認知研究ワークショップとの共催、併催。発表件数46件と過去最多となりました。

• 第8回 2016年11月19日 (土)・20日 (日) 早稲田大学戸山キャンパス

  • 早稲田大学総合人文科学研究センター行動・社会・文化に関する多角的アプローチ部門・URCF クロスモーダルWG・マインドフルネスと身体感覚／自己感ワークショップ・新学術領域研究多元質感知との共催、併催。初の国外研究者（チャールズ・スペンス）によるチュートリアル講演を開催。発表件数38件。

• 第9回 2017年12月17日 (日)・18日 (月) 熊本大学

  • 初の九州開催。熊本大学人文社会科学系国際共同研究拠点・URCFクロスモーダルWGとの共催、併催。一般市民向けに「錯覚の大展覧会」を開催し、好評を博しました（ウェブメディア記事）。発表件数29件。

• 第10回 2018年10月20日（土）・22日（月）東北大学片平キャンパス　さくらホール

  • 第3回以来の東北大学開催。Tohoku Forum for Creativity: Tohoku Universal Acoustical Communication Month 2018との併催でした。発表件数39件。

• 第11回 2019年12月14日（土）・15日（日）   立教大学池袋キャンパス

  • 発表件数42件。なおこの開催から研究会の趣旨にすこし変更があり、「内受容感覚」という言葉が追加されました。

• [裏] 多感覚研究会 2021年2月22日（月） 16:00-18:00 オンライン開催 

  • コロナ禍の中で開催された特別企画です。世話人たちが思いの丈を語りました。

• 第12回 2022年2月23日（水）  立命館大学大阪いばらきキャンパス＋オンライン

  • 発表者のみ会場にあつまり、口頭発表のみの開催となりました。発表件数15件（オンライン3件、会場12件）。

• 第13回 2023年2月18日（土）  立命館大学大阪いばらきキャンパス

  • コロナ禍を経て、約3年ぶりに通常のポスター＆デモ形式の完全対面開催を行いました。発表件数28件。懇親会にも多数の参加がありました。

過去のチュートリアル講演

• 北崎充晃 (豊橋技術科学大学) 「バーチャルリアリティにおける多感覚研究」

• 茅原拓朗 (宮城大学) 「データフロープログラミングがひらく多感覚研究」

• 渡邊淳司 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所) 「『感覚のものさし』としての言葉の音韻、『存在のマーカ』としての音の定位」

• 渡邊克巳 (東京大学 先端科学技術研究センター) 「多感覚相互作用における顕在的・潜在的過程」

• 杉田 陽一 (産業技術総合研究所) 「異種感覚間相互作用の神経基盤について」

• 前田 太郎 (大阪大学) 「錯覚利用の行動支援インタフェース」

• 住谷昌彦 (東京大学医学部附属病院麻酔科・痛みセンター) 「痛みと視覚とこころの相互作用」

• 和田有史 (農業・食品産業技術総合研究機構) 「食の認知心理学的研究」

• 足立幾磨 (京都大学霊長類研究所) 「感覚間一致の比較認知科学」

• 松宮一道 (東北大学電気通信研究所) 「顔と手の認知における視覚と触覚の相互作用」

• 妹尾武治 (九州大学) 「ベクションで多感覚を斬る」

• 北田亮 (生理学研究所) 「触覚による物体認知の脳内ネットワーク」

• 藤井直敬 (理化学研究所・株式会社ハコスコ) 「現実と仮想のあいだ」

• 和田真 (国立障害者リハビリテーションセンター研究所) 「多感覚の情報処理と身体像 –自閉傾向と比較認知からの検討–」

• Charles Spence (University of Oxford) "Crossmodal correspondences: Looking for links between sound symbolism & synaesthesia, & their application to multisensory marketing"

• 郷田直一（生理学研究所）「視覚野における多感覚的な情報の表現」

• 積山薫 (京都大学) 「逆さの視野への知覚的順応：視覚運動学習を超えて」

• 鳴海拓志 (東京大学)「多感覚知覚が作り出すリアリティ」

• 山本慎也（産業技術総合研究所） 「脳における感覚情報の統合と分離」

• 藤井進也（慶應義塾大学）「 音楽リズムの知覚生成と多感覚脳情報処理」

• 柏野牧夫（NTTコミュニケーション科学基礎研究所）「アスリートの脳を解明し鍛える」

• 浅野倫子（立教大学）「色字共感覚とそのメカニズム」

• 木村朝子（立命館大学情報理工学部）「XR環境下での視触覚クロスモーダル現象」

• Dr. Jie Mei (International Research Center for Neurointelligence, The University of Tokyo) Neuromodulation-inspired mechanisms improve the performance of deep neural networks in a spatial learning task.

• Dr. Acer Chang (Department of Precision Engineering, The University of Tokyo) The Sense of Agency as active causal inference at an abstract action plan level.

※開催順。敬称略・所属は全て講演当時