静岡大学 

理学部 化学科・グリーン科学技術研究所

守谷研究室

ありふれた元素から構成される、新しい固体電解質の開発を目指しています。そのための手法として、分子の自己集積化と規則的な配列を用いてイオン伝導パス(イオンの通り道)を構築することに取り組んでいます。「構造多様性に富む」という有機物の特徴と、「伝導パスを有する」という無機電解質材料に見られる特徴を併せ持つ新物質を開発し、高速かつ選択的なイオン伝導性を示す新規固体電解質へと展開します。

最近のニュース

2023年6月27日

桂川大渡君(M2)が第12回JACI/GSCシンポジウムにおいて「GSCポスター賞」を受賞しました。

発表題目:「全固体Mg電池に向けた分子結晶固体電解質の開発」

静大HPでの紹介:https://www.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=9266

静大グリーン科学技術研究所HPでの紹介:https://green.shizuoka.ac.jp/information/moriya-202306271/

2023410

memberを更新しました。

守谷が令和4年度静岡大学産学連携奨励賞を受賞しました。


2022年12月21日

lab, member, publicationを更新しました。


守谷が第36回高柳研究奨励賞(公益財団法人浜松電子工学奨励会)を受賞しました。

https://green.shizuoka.ac.jp/information/1-2/


2022年5月23日

JST A-STEPのサイトでInorganic Chemistryに発表した論文トピックスとして紹介されました。

https://www.jst.go.jp/a-step/

2022年5月16日

Inorganic Chemistryに発表した論文のカバーアートがSupplementary Coverに選ばれました。

https://pubs.acs.org/pb-assets/images/_journalCovers/inocaj/inocaj_v061i019-4.jpg?0.9831194566842851


2022年5月4日

Inorganic Chemistry誌に難燃性のイオン液体類縁体を構成要素とするマグネシウムイオン伝導性分子結晶の開発に関する論文を発表しました。

Organic Crystalline Solid Electrolytes with High Mg-Ion Conductivity Composed of Nonflammable Ionic Liquid Analogs and Mg(TFSA)2

Sawako Mori, Takahito Obora, Mizuka Namaki, Mitsuru Kondo, and Makoto Moriya*

Inorganic Chemistry, 2022, 61, 7358-7364.     DOI:10.1021/acs.inorgchem.2c00307

この論文の内容について、静岡大学からプレスリリースをしました。

https://www.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=8191


こちらの研究成果がfabcross for エンジニアで紹介されました。

・難燃性イオン液体とマグネシウム塩から、Mgイオン伝導性分子結晶を作製 静岡大(fabcross for エンジニア 5月9日)

https://engineer.fabcross.jp/archeive/220509_shizuokauniv.html 

2022年4月1日

メンバーを更新しました。

4月1日付けで、守谷誠講師が准教授に昇進しました。また、静岡大学グリーン科学技術研究所に所属することとなりました(兼任)。


2021年10月4日

JACS-Au誌に燃料電池の非白金化に繋がる新物質開発に関する論文を発表しました。東京工業大学 難波江先生、熊本大学 大山先生、旭化成株式会社との共同研究です。

High Durability of a Fourteen-Membered Hexaaza Macrocyclic Fe Complex for Acidic Oxygen Reduction Reaction Revealed by In Situ XAS Analysis

Ohyama, Junya; Moriya, Makoto; Takahama, Ryo; Kamoi, Kazuki; Kawashima, Shin; Kojima, Ryoichi; Hayakawa, Teruaki; Nabae, Yuta

JACS-Au,  2021, 1, 1798–1804 . DOI:10.1021/jacsau.1c00309

この論文の内容について、東京工業大学、熊本大学、静岡大学からプレスリリースをしました。

https://www.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=7531


こちらの研究成果が日刊工業新聞、TECH+マイナビニュースに掲載されました。

・酸性電解質中でも安定 東工大など 鉄系酸素還元触媒(日刊工業新聞 10月5日付け朝刊)

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/853a31f274e8be59c291b7790fdf0875

・燃料電池の非白金化につながる鉄系新物質、東工大などが開発(Tech+ マイナビニュース 10月5日)

https://news.mynavi.jp/article/20211005-1997155/



2021年9月1日

日本セラミックス協会誌「セラミックス」(特集 固体中のイオン伝導)に解説記事を発表しました。

分子結晶電解質の開発と高速Li イオン伝導性の発現

セラミックス 56, 599 (2021).


2021年6月24日

Journal of Materials Chemistry A誌に分子結晶Li(FSA)(SN)2中におけるリチウムイオン伝導機構に関する論文を発表しました。東京工業大学 一杉先生、NIMS 館山先生との共同研究です。

Peculiarly fast Li-ion conduction mechanism in a succinonitrile-based molecular crystal electrolyte: a molecular dynamics study

Ryoma Sasaki,* Makoto Moriya, Yuki Watanabe, Kazunori Nishio, Taro Hitosugi, Yoshitaka Tateyama*

J. Mater. Chem. A, 2021, 9, 14897 - 14903.  doi.org/10.1039/D1TA02809J


電気化学会溶融塩委員会第205回委員会で講演を行いました。

https://msc.electrochem.jp/committee.html


電気化学会溶融塩委員会誌「溶融塩および高温化学」に解説記事を発表しました。

リチウムイオン伝導性分子結晶の開発と固体電解質としての展開

溶融塩および高温化学 64, 61 (2021).

2021年6月14日

マテリアルステージ6月号(株式会社技術情報協会)に解説記事「高イオン伝導性分子結晶電解質の開発と高い成型性を活用した全固体電池の作製」(17-21ページ 東京工業大学 一杉先生との共著)が掲載されました。

labを更新しました。

2021年4月1日

memberとpublicationを更新しました。

2021年3月30日

Frontiers in Energy Research誌にマグネシウムイオン伝導性分子結晶の開発に関する論文を発表しました。

Room-Temperature Mg-Ion Conduction Through Molecular Crystal Mg{N(SO2CF3)2}2(CH3OC5H9)2

Takaaki Ota, Shota Uchiyama, Keiichi Tsukada, Makoto Moriya*

Front. Energy Res., 2021, 9, 640777.

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fenrg.2021.640777/full

2021年3月30日

東京化成工業株式会社ウェブサイトにて、私たちが開発した分子結晶電解質が紹介されました。

https://www.tcichemicals.com/JP/ja/product/tci-topics/ProductHighlights_20210222


2021年2月24日

2021年2月19日の静岡新聞 夕刊4,5面「こちら女性編集室」で私たちの研究室が紹介されました。

詳細は下記ページにあります。

https://www.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=6986


2020年12月2日

ウェブメディア「DG Lab Haus」にて、私たちの研究が紹介されました。 

「第4の電解質 分子結晶」がもたらす全固体電池バージョンアップ~静岡大と東工大のタッグで実現

https://media.dglab.com/2020/12/02-battery-01/


2020年11月30日

Nano Letters誌にリチウムイオン伝導性分子結晶電解質の開発と全固体電池の作製に関する論文を発表しました。東京工業大学 一杉先生との共同研究です。(10月28日)

High Li-Ion Conductivity in Li{N(SO2F)2}(NCCH2CH2CN)2 Molecular Crystal

Kenjiro Tanaka, Yusuke Tago, Mitsuru Kondo, Yuki Watanabe, Kazunori Nishio, Taro Hitosugi*, and Makoto Moriya*

Nano Lett., 2020, 20, 11, 8200–8204

https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.nanolett.0c03313


この論文の内容について、静岡大学、東京工業大学からプレスリリースを行いました。(10月29日)

https://www.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=6699

https://www.titech.ac.jp/news/2020/048272.html


こちらの研究成果が日経産業新聞、科学新聞、日刊工業新聞に掲載されました。

・寒さに強い全固体電池、零下でもEV快走へ(日経産業新聞 11月16日付け6面

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66205680T11C20A1X90000

・高リチウムイオン伝導性実現 有機分子結晶を開発(科学新聞 11月20日付け4面

・全固体電池の充放電効率95%に、静岡大と東工大が有機分子結晶を開発(日刊工業新聞 11月30日付け)

https://newswitch.jp/p/24847



The Journal of Physical Chemistry C誌に、14員環構造を持つ新規鉄錯体の合成と評価に関する論文を発表しました。東京工業大学 難波江先生、熊本大学 大山先生、旭化成との共同研究です。(8月17日)

Fourteen-Membered Macrocyclic Fe Complexes Inspired by FeN4‑Center-Embedded Graphene for Oxygen Reduction Catalysis

Makoto Moriya, Ryo Takahama, Kazuki Kamoi, Junya Ohyama, Shin Kawashima, Ryoichi Kojima, Mariko Okada, Teruaki Hayakawa, and Yuta Nabae*

J. Phys. Chem. C, 2020, 124, 20730−20735

https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.jpcc.0c05536

2018年9月19日

実験装置一覧の更新をしました(labのページ)。

2018年9月2日-4日

D1の大木結以さんが固体イオニクスセミナーにて発表を行いました。

タイトル:B(C6F5)3 を用いたイオン液体の固体化と新規電解質材料への展開

2018年6月22日

D1の大木結以さんが日揮・実吉奨学会の奨学生に採用されました。

2018年4月2日

メンバーを更新しました。

2018年3月23日

修士課程を修了した太田隆明君が専攻長賞(優秀論文賞)を受賞しました。

2018年3月7日

STAM誌で発表した論文がSpecial Collection (Self-organizing materials)として紹介されました。(詳細はこちら

2018年3月3日

静岡大学のサーバー更新に伴って以前のウェブサイトが消失したため、新たにサイトを立ち上げました。

2016-2017年の主な出来事

2017年

STAM誌に投稿した論文がeditor's choice 2017、注目の論文として取り上げられました。

editor's choice 2017

注目の論文(STAM誌による論文の紹介)

Construction of nanostructures for selective lithium ion conduction using self-assembled molecular arrays in supramolecular solids 

Makoto Moriya, Science and Technology of Advanced Materials, 2017, 18, 634-643. (Open access)


2016年

太田隆明君(当時B4)が電気化学会第83回大会でポスター賞を受賞しました。