◆用具の規格
杖道は杖を武器とする武道であって、使用する杖および太刀(木刀)の規格は次のとおりとする。
1.杖の規格
長さ 128㎝(4尺2寸1分)
直径 2.4㎝(8分)
材質 白樫
2.太刀(木刀)の規格
長さ(全長) 101.5㎝(3尺3寸5分)
柄の長さ 24.2㎝(8寸)
材質 白樫
◆杖道の指導精神
杖道は攻撃を主とせず、相手の攻撃に応じて変化し制圧するのが本旨であって、その指導精神は、
傷つけず 人をこらして戒しむる
教えは杖の外にやはある
という古歌にあるとおり、形の多くは後の先で始まる。
◆杖道を学ぶ目的とその効果
杖道は精神の修養と身体の鍛錬を第一義とする。決して手足の技ではなく心の技で、その目的は精神修養にある。
杖道修練の効果は数多いが、主として次の5点をあげることができる。
1.礼儀、信義、誠実、忍耐等の精神が養われる。
2.身体を強健にし、活動を敏活にする。
3.姿勢態度がよくなる。
4.判断力、決断力が養われ、自信をもって事に当たれるようになる。
5.対人関係がよくなり、社会生活に必要な協調性が養われる。
※出典「全日本剣道連盟杖道(解説)」より