セキュリティ

情報漏えいを防ぐためのアクセス制御方式,電子透かしの提案

どんな研究?

ファイルの読み書き権限を,使用する人の役割によって変更する方式をアクセス制御といいます.研究室では,このアクセス制御を利用することによって起こり得る情報漏えいの危険性について理論的に解析しています.

また,著作権保護をするための情報を埋め込む方式である電子透かし方式についても様々なアプローチから提案を行っています.

情報セキュリティの研究では、別ページでも紹介しています。


情報漏えいを考慮したアクセス制御方式

情報を書き込むことが出来る権限のユーザが,別のファイルに書き込むことによって生じる情報漏えいの危険性をできる限り少なくするアクセス制御方式を提案しています.グラフ理論を用いてアクセス制御空間をモデル化し,情報漏えいが生じやすいアクセス権限を変更させることで,大幅に情報漏えいを少なくすることが可能となります. 

電子透かし

必要な情報を上手く埋め込むことによって,埋め込まれている画像と元画像の違いができる限り少なくなるような方法を目指します.例えば,JPEG画像などの,もともと画質が荒い圧縮方式の画像に対して,その圧縮方式の特性を利用した埋め込みを行うことで,元のJPEG画像との違いを感じずに,必要な情報を埋めことが可能となります