どんな研究?
カメラやセンサーから送られるたくさんのデータを、すぐ近くのコンピュータ(エッジコンピューティング)で効率よく処理する方法を研究しています。データには、すぐに答えがほしい「推論タスク」と、AIをかしこくするための「学習タスク」があり、それぞれの特性に合わせて処理の順番や場所を調整することで、待ち時間を減らします。
また、ネットワークにどれくらい通信が流れているか(トラヒック)を分析し、混雑しないようにうまく負荷を分散させることで、全体がスムーズに動くようにする仕組みも考えています。これにより、街の中でAIや通信サービスが安定して使えるようになります。
エッジコンピューティングにおいては、負荷分散を適切に行うことで、その処理時間が大幅に削減される可能性があります。本研究室では、エッジサーバに到着するタスクを様々なものを想定することて、適切な負荷分散法を提案しています。
エッジコンピューティングにおける負荷分散手法の設計や、宇宙空間など特殊な環境における通信プロトコルの解析においては、「遅延」の特性が極めて重要な要素となります。本研究室では、さまざまなネットワーク環境において、遅延に影響を与える要因を見極めながら、通信の遅延特性を理論的かつ実験的に解析しています。