トラヒック解析

上り通信のパケット遅延の解析

どんな研究?

普段自宅で使っている光アクセスネットワークにおける遅延時間の解析を行っています.特に,5Gでも基盤となる技術である光アクセスネットワークであるPONの解析を行っています. PON (Passive Optical Network)とは,光通信会社が所有する光回線終端装置からスプリッタを使って各家庭の終端装置までを分岐させる技術のことで,効率的にネットワークを使用することで出来ることから,現在よく利用されている方式です.

この方式では,動画などをアップロードするような上り通信の際に,他の終端装置と送信時間を分担して使用する方式を利用しています.そのため,方式の使い方によっては,アップロード時間が大幅に時間がかかったりしてしまいます.この研究では,このアップロード時間を少なくするために,パケット呼ばれる通信の単位の送信完了までの時間について解析をしています.


EPONにおける遅延時間減少方式の提案

EPONと呼ばれるPONの方式において使用されているプロトコルを改良させることにより大幅に平均遅延時間が改善されることを待ち行列理論を使って解析しています. 

LRPONにおける平均遅延時間の解析

各家庭の終端装置と通信会社の終端装置の距離が100kmなどと長くなるLong Reach PONの技術について議論が活発化しています.次世代に使われるPON技術の遅延時間を待ち行列理論を用いて解析しています.