ストリーミング

STREAMING FLOW ANALYSIS

ストリーミング通信におけるトラヒックの解析

どんな研究?

皆さんが普段You tubeなどで視聴する動画は,ストリーミング通信と言われます. これらの通信は,常にデータを受け取り続けることになりますので,メールなどのデータ通信とは異なり,通信を確保するための品質制御技術が必要となります.研究室では,ストリーミング通信を不満なく視聴できるようなネットワーク制御方式を,理論的に解析しています.

さらに,これらの通信を利用するユーザの行動(例えば,混んでいるときや緊急時であれば,少し時間を空けてから接続しようと思う行動や,ビットレートを低くして接続してみようと思う行動)を理論に組み込むことにより,協力的なユーザ行動をうながすようなシステム設計もできないかと考えています.


ストリーミング通信の受付制御

ストリーミングの通信の要求ビットレートとその網内の空き状況を見ながら,ユーザ満足度が最大になるような受付可否方式を提案しています.ユーザが動画を要求するタイミングと視聴終了するタイミングを確率分布で仮定し,様々な動画のビットレートが混在する環境下で,どの動画をどの程度ネットワークに収容すべきか理論的に考察します. 

MPEG DASHのビットレート選択方式

様々な動画サービスで使われているプロトコルであるMPEG DASHを使用する際に決めるべきビットレートを,ユーザ効用であるQuality of Experience (QoE)を最大化しながら,決めていく方式を提案しています.QoEを決めるためのパラメータは,バッファの状態を,待ち行列理論やゲーム理論を用いて解析しています.