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左の写真のゾイドが「レイノス」である。
へリック共和国のゾイドで、モチーフはテラノドン型
モチーフとの違いはほぼないと思う。
プラモとしては大型ゼンマイ駆動で平成基準では中型ゾイドに分類される。(昭和基準でも中型)
最高速度マッハ3.3
武装(平成基準)
シュツルムクロー×2(翼の爪
スパイククロー×2(足の爪
3連装ビーム砲
72mmバルカン砲×2
3D電子式レーダー
対空ミサイル格納
中央大陸戦争後期のゾイド
正確なロールアウト年は不明だが、「レドラー」に対抗して開発されたゾイドなのでそれ以降だと思われる。
空戦ゾイドの種類は共和国の方が多く、制空権は常に握ってきたのだが、帝国が開発した「シュトルヒ」、そしてそのあとに現れた完全な戦闘機型ゾイドであるレドラーを前に遂に制空権を奪われてしまっていた。
共和国には「ペガサロス」や「プテラス」などの空戦ゾイドがいたものの、コンセプトが空対地に特化したものが多く、大きさ的には勝っている「サラマンダー」ですらレドラーには苦戦を強いられていたのである。
そこで対レドラーを考慮した戦闘機型の空戦ゾイドとして開発したのがレイノスである。
レドラーと同じ戦闘機型のゾイドであり、空対空の戦闘に特化した性能になっている。レドラーは最高速度で一気に接近しての一撃離脱戦法を得意としていたが、レイノスは優れた旋回能力を生かしたドッグファイトが得意なのが特徴。
正面のビーム砲はともかくマシンガンやミサイルは旋回しながらの射撃が可能であり、レドラーにとっても脅威だったと言えるだろう。背中のレーダーも味方の支援をするよりも、自身の索敵範囲を増やすことに使用しているらしい。レイノスを奇襲するのは難しいようである。
格闘武器もあるが、スパイククローの位置的に回避しながらのカウンターに特化している気がする。純粋な攻撃力であれば、レドラーの切断翼の方が高いと思われる。
レドラーに対抗して作られたゾイドではあるが、レドラーが初の空対空戦闘をするゾイドなので、レイノスは初の「対」空対空戦闘用ゾイドだったと言えるだろう。攻撃力が控えめなのは空戦ゾイドを倒せる最低限の攻撃力といったところか。
余談だが、旋回、ドッグファイト得意と書くため勘違いしがちだが、実は最高速度マッハ3.3なのでマッハ3のレドラーより速かったりする。やろうと思えば一撃離脱戦法も可能だと思われる。
また、火器が多いため、専門外ではあるが対地攻撃もそこそこ可能である。大型ゾイドの装甲には効かないかもしれないが、中型、小型ゾイドからは十分に恐れられただろう。
このレイノスの活躍もあり、共和国はレドラーに奪われた制空権を再び取り戻している。
その後ゼネバス帝国との戦争中に制空権を奪われることはなかったため、実質、第一次中央大陸戦争時は最強の空戦ゾイドだったと言えるだろう。
暗黒大陸戦争時はあの「ギル・ベイダー」が飛んでいたため流石に最強とは言えなくなったが、「ギル・ベイダー」「ガン・ギャラド」がいない戦場なら十分活躍したと思われる。
惑星Zi大異変後、
多くのゾイドが絶滅する中、レイノスも一部個体を残して全滅。西方大陸戦争までは運用することができなかった。
が、レイノスの性能を惜しんだ共和国は大異変直後からレイノス野生体の保護政策を開始。これにより、西方大陸戦争終結頃に遂に戦闘に出せるほどの個体数を確保することに成功、第二次暗黒大陸戦争時に活躍することとなった。再生産機は緑基調のカラーリングになっている。
実際のこの頃の活躍はあまり語られておらず、「ザバット」や「ウオディック」の迎撃をしたことが語られている。しれっと空の新型ゾイドの対応も、海の爆撃にと、引っ張りだこだったことが分かる。
平成版の武装には「対空ミサイル格納」とあり、格納ってなに?と思うが、ミサイルを撃っている描写があるため、純粋にミサイルポッドがあるくらいの感覚でいいと思う。
ジェミーの「僕のプテラス~」みたいなセリフが好きだったので、乗り換えたときはちょっと残念だったのは内緒。
アニメ「スラッシュゼロ」でも登場。
「チームブリッツ」のメンバー、ジェミーの後半の愛機として登場。元々プテラスが愛機だったのだが…、チームの監督であるトロス博士が勝手にプテラスを売って買ってきたという衝撃?の登場を果たした。
初登場時、ジェミーが好戦的ではないのでそこまで活躍しない…と思いきや、まさかの強気の性格の二重人格を発動させてザバットをバッタバッタ撃墜するという大活躍を見せた。
が、それ以降は機体性能的にストームソーダーには勝てなかったり、バーサークフューラーにやられたりを活躍の落差が激しかった。
ラスボスのフューラーはともかく、ストームソーダーにはギリギリ負けたくらいの活躍はさせてやれよ…とは思うが。
アニメ「フューザーズ」でも登場。
5機のバトルロイヤルで何か女性のファイターが乗ってた気がする。
RD以外の3人のファイターと共謀してライガーゼロフェニックスと戦った。ワイヤーでライガーの動きを止めたりしたのだが…それ以上はお察しください。
PSゲームの「ZOIDS メカ生体の遺伝子」でももちろん登場。
飛行ゾイドあるあるの移動力は高いが性能は低いタイプでありちょっと使いづらい。ライバルのレドラーより弱い気がするのが残念ではある。(まあ、今作はレドラーが特別強いのだが)
また、ゲームボーイアドバンスソフト「ゾイドサーガ」でも登場。
何故か、主人公が最初に選べる三機のゾイドのうちの一機に選ばれているのが特徴。残りがシールドライガーとサーベルタイガーなので、正直レイノスだけなんで?という選出である。
ゾイドサーガの最初の三機の紹介は主人公お付きの三獣士 が一機づつ紹介してくれる。その中でレイノスは元共和国軍人のジャックが紹介してくれるので共和国の代表ゾイドと言えなくもない。
※ここからツキアカリの主観が入ります!
バトルストーリーでは、なんか強さがいまいちわからないゾイドである。というのも、なんかレイノスより強いゾイドがでたらそもそも出てこなくなる印象がある。
アニメではまだ強さが比較できる機会があるが…、活躍するときは長く画面に映りつつ、やられるときはさっと画面からいなくなるので、決して弱そうには見えない印象である。
公式にストームソーダーより総合性能は低いことになっているので、ストームソーダー登場以降に出した平成シリーズでは弱く見えないように必死に活躍させたのだとは思う。この絶妙な強さがレイノスの魅力だと思う。
※参考資料:ゾイド公式ファンブック1~4