佐藤可織
Kaori Sato
九州大学 応用力学研究所
地球環境力学部門
准教授
篠田太郎
Taro Shinoda
名古屋大学 宇宙地球環境研究所
附属飛翔体観測推進センター
准教授
柴川大雅
Taiga Shibakawa
株式会社気象工学研究所
技術グループ
Kaori Sato
九州大学 応用力学研究所 地球環境力学部門 准教授
「EarthCARE衛星に関わって」
2024年5月に念願のEarthCARE衛星が打ち上がりました。学生時代からCloudSat/CALIPSO(NASA,CNES)の衛星計画に関わり、雲に関係する研究を行ってきました。当時より並行して計画が進んでいた、日欧共同のEarthCARE衛星計画にも携わってきました。打ち上げから一年が経過しましたが、搭載される日本で開発した初のドップラー雲レーダを初めとして、全てのセンサが順調に稼働しています。このEarthCARE衛星データからどのような新しい展開があるか、これからがとても楽しみです。
衛星計画に関連して国内だけでなく海外の研究者から度々刺激を受ける機会があり、研究生活を送る上で有益なことが多かったと思います。
Taro Shinoda
名古屋大学 宇宙地球環境研究所 附属飛翔体観測推進センター 准教授
「研究を楽しむということ」
みなさんは研究を楽しんでいますか?
この講演では研究を楽しむということについて、講演者(篠田)の経験をもとにして楽しく研究できた課題の内容とその時の心境を思い出しながらお話ししたいと思います。具体的には、博士論文(地表面過程と積乱雲の関連)をまとめていた時の経験、2013年パラオ観測の準備とまとめの経験、そして現在取り組んでいる雷放電やガンマ線放射をもたらす北陸冬季雷雲の解析についてお話しする予定です。もちろん研究を行う際には楽しくないこともたくさんあります(むしろ楽しくないことの方が多いかなぁ)。その中で、楽しむために必要な「強さ」について篠田が考えていることをご紹介できればと思います。夏の学校の後で、研究を楽しむことのできる人が1人でも増えると良いなぁと思います。
篠田は研究室内で学生さんに「教員の言うことは信じるな!」と口癖のように言っています。上記の講演要旨の内容、講演の内容を信じてはいけませんよ?
まぁ、この矛盾の中に生きていくために必要な要素があると篠田は信じているのです。さぁ、この部分は信じる?信じない?
Taiga Shibakawa
株式会社気象工学研究所 技術グループ
「研究の枠を超えて:学問からコンサルティングへのキャリアパス」
私は愛媛大学理学部にて、「豊後水道の沿岸定線観測点における超音波多層流速計データからの潮流成分の除去」に関する研究を行い、その後、京都大学大学院修士課程(博士前期課程)に進学し、「瀬戸内海地域における土砂災害発生時の降水特性と土壌雨量指数の解析」をテーマに研究を行いました。修士課程修了後は、株式会社気象工学研究所に入社し、気象コンサルタント業務および気象研究に従事しています。現在は、気象に関する幅広い業務を手掛ける中で、気象分野に特化した民間企業での業務を通じて、専門性を一層高めています。
講演では、これまでの研究成果や業務内容を中心に、気象を専門とした民間企業でのキャリア形成の過程についてお話できればと思います。
気象学会や気象夏の学校で会った友人は、同志です。積極的に話しかけて輪を広げましょう。
リクルート資料も持参予定ですので、弊社に興味がある方はぜひお声掛けください。