毎朝毎朝、生まれかわった心地で日拝をせよ。
御陽気をいただいて下腹に納め、天地と共に気を養え。
「活きもの」(天地生々の霊気)を捉まえよ。
陽気に成れ。
陽気と申すは、本当の明かりが入りて、諸事萬端、為す事ごとに、面白く、楽しむが陽気なり。
心に明かりが入るこそ面白き本体。
天照る御神への信心は、少しも少しも陰気ぎらいなり。
いかほど、道を守りても、心陰気なりては出世は出来ぬ。
いつも正月の気で居れ。常に春の様な心でくらせ。
兎角心を下腹に鎮めて、事に臨んで陽気自然と発する様にすれば開運せずという事なし。
心は大磐石の如く押し鎮め、気分は朝日の如く勇ましくせよ。
一切教えは天より起るなり。その教えを受けて日々楽しみ暮らすこそ信心なり。
信心とは、誠の心なれば、一切、誠を離れぬ様に正道を守り行い、一事として天命にそむかぬが信心なり。
大御神様の御心と我が心と少しも離れぬよう、隔てぬよう、一心一体になるが信心の肝要。
取越しの苦労をすな。持越しの苦労をすな。
遠き理屈を穿鑿するよりは、目の前の有り難き事を見落とすな。
神を拝むには、時刻に拘らず、朝日に向かう心にて拝むべし。
何事も大丈夫と一心を据えよ。
何もかも天道様がよきようになされる。そこを有り難いと思うのが真の聖人というもの。
「天照らす 神の御徳を 知る時は 寝ても覚めても 有り難きかな」
願いは「根培い」。祈祷は「気通る」。祈りは「日乗り」。
真実の願いは所作にあり。
誠の祈りにて叶わぬことなし。
人々の誠の所より天地のまことの「活きもの」を呼び出(い)だすなり。
精根弱くては祈りても神徳薄し。
病は神前に奉納して御神徳をいただいてお帰りあれ。
只今、何ほどの難病、身に迫り、体を槍で刺さるる苦しみに逢うとも、身も、我も、心も捨てて、誠ばかりにて心をいためざる時は、その心はいきものなれば、自然と病苦は去るなり。
陽気にして、常に面白く暮らせば、自然と生きてまいる。
誠の本体は、天照大御神の御心なり。その有り難き事を一筋に思い、万事御任せ申し上げ、これにて何事も気づかいなしと、疑いを離れれば直ちにおかげは目の前に現れるなり。
形は患うとも、心に煩うな。