人となるの道即ち神となるの道。
此の黒住黒住宗忠に目をつけるな。
釈迦、孔子たりともその人に目をつけるは迷いなり。その徳こそ尊けれ、その徳は即ち天の徳ぞ。
「神」といい、「儒」といい、「仏」というも、ただ正道の一筋なり。
釈迦も、大日も、弥陀も、日蓮も、弘法も、その源は、皆天地の道なり。
「七ヶ条」は天の御教え。
この道は病(やまい)直しの道にあらず、心(こころ)直しの道なり。しかし、心の直る便宜に病くらいのものの直るは当然なり。これを不思議と思うこそかえって迷いなり。
心に神を拵(しつら)え、身に神の行いをして、神になるのが神道の極意。
この左京(宗忠)が瀬踏みいたす、皆々様ついてお出でなされ。畏れながら、高天原まで、ご案内仕(つかまつ)る。
「古(いにしえ)も今も昔もこの頃も 昨日も今日も同じ道なり」
誠を取り外すな。
「誠の道に入りながら心に誠なき事」おそるべし、おそるべし。
「誠」は「いきもの」
どこへ行っても肝要なのは「誠」
「誠」一つで四海兄弟(しかいけいてい)。
「誠」は八百萬の神々もお慕いなされるぞ。
「誠」なき大勢よりは、「誠」の人、一人尊し。
常に天地御国(てんちみくに)恩を忘るべからず。
天照大御神の御国に生まれたることを有り難しと思うべし。
我が願いただ一つ。我が祈りただ一つ。我れただ、偏(ひと)えに天照大御神の御開運を祈り奉る。
「誠ほど 世に有り難き ものはなし 誠一つで 四海兄弟」
「有り難き また面白き 嬉しきと みきをそのうぞ 誠なりける」
天に任せよ。
我を離れよ。
誠に、一から萬まで皆天命なり!
何事も天に任すほど強き事なし!
一切天に任すこと親に従う心なり
その場その場を天命と思って楽しめよ。
丸まかせにせよ。捨てまかせにすな。
何事も何事もお任せせよ。皆天命なれば有り難きより外なし。
無念になれ。無欲になれ。足る事を知れ。
慢心をされ。慢心は怖い、命を取られるぞ。
慢心を去れば、だれの言葉を聞いても大道を悟る事ができる。
皆々知恵と心得て、次第次第に神や仏に遠くなることばかり修行して居るなり。
「何事も ただ楽しむに 若(し)くはなし 寝ても起きても 天の心を」