永久凍土は恒常的に温度が0℃以下の土壌や岩石のことです。この永久凍土は地球上全陸地の約20%に分布するといわれています。地球上最大規模の雪氷現象といえますが、地下に潜在することから、私たちが直接見たり、触れたり、感じたりすることができません。
永久凍土はどこに、どのような深さで、どのような物質を含んで存在しているのでしょうか?また過去から現在までどのような変遷をたどり、そして将来どのような姿になっていくのでしょうか?これらの疑問に答えるため、特に永久凍土が不連続・点在的に分布する中緯度高山帯(北海道大雪山)やユーラシア永久凍土南限域(モンゴル)などを対象に、現地観測や数値モデリング、リモートセンシングデータ解析などを組み合わせた研究を進めています。
プレスリリース: https://www.hokudai.ac.jp/news/2024/06/30-40.html
ボーリングによる深層地温観測孔の設置()
大雪山での永久凍土掘削
永久凍土温度(a): 1980年代(b): 2010年代
(c):両期間で有意な地温上昇を示した領域
大雪山小泉岳・白雲岳周辺の永久凍土分布(網掛け部分)。おもに冬季間を通じて積雪が吹き払われる場所(風衝地)に分布。