みちばたの こうしんとうに おもいよせ

道端の 庚申塔に 想い寄せ


庚申塔(こうしんとう)

庚申塔は江戸時代にとても流行しました。60日に1度、体内にやどる「さんし」という虫が、体から抜け出して天にのぼり、その人の「日頃の行い」を天の神様に告げ口をすると信じられていました。そこで、その日の夜は、「さんし」という虫が、天にのぼって告げ口をしないよう、みんなで夜通し宴会をして楽しく過ごすならわしができたということです。


<参考>

●高城寺の庚申塔

山門をくぐって左手の大きな「笠付庚申塔」は、市内で最も古いものに入り、市の文化財に指定されています。山門をくぐって右手に小さな庚申塔がありますが、施主が女性だけという非常に珍しいものです。庚申の夜、亭主や子ども、姑から解放され、夜を徹して楽しげに語り合っている女性たちの姿が目に浮かび、ほほえましい限りです。