【ふ】
ふたつみや いたひがかたる つよいぶし
二ツ宮 板碑が語る 強い武士
●板碑(板石塔婆)
二ツ宮の阿弥陀堂の墓地の一番奥に、東側を向いたお堂があり、その中に、鎌倉時代に作られた平たい石の塔婆があります。秩父に産する緑泥片岩という岩を、荒川を使ってイカダで運んできたと考えられています。とても大きな財力をもった、強い武士がいたようです。現在、二ツ宮付近の小字で残っている「武久田(ぶくで)」は、元来「仏供田(ぶくで)」といい、仏様に備える米を作る田んぼの意味であったと考えられますが、この地を治め、お寺を保護した武士の存在を伝える地名の1つです。