「場」について
抽象的で難しく思われるかもしれませんが、そんなことはありませんので、少しだけお付き合いください。
スポーツでは、実力が拮抗したチーム同士が戦うとき、どちらのチームも自分の本拠地での試合のほうが、勝率が高くなる傾向があります。これが「場」のちからです。
この場合の「場」というのは、単に試合を行う施設であるスタジアムを指すのではありません。選手、観客、施設の整備・運営に携わる方々など、多くの人々の関わりや思いが重なり、溶け合って作られていく「空間」そのものです。
「場」の醸成には、自然のちからだけでなく人のちからも関係しますが、「場」もまた人に影響を及ぼす不思議な相互作用があるのです。
ティンシャは、チベット仏教の儀式や浄化、魔よけなどで用いる法具ですが、癒し・集中のためのツールとして、日本でもヨガや瞑想などのシーンで広く使われています。金属性の高い澄み渡った音がします。
ティンシャの音により、リラックスと集中とが混ざり合った感覚が、施術をする側にも受ける側にも生まれます。互いに同じ感覚を覚えることでつながりのようなものが生まれ、治療のための「場」が整うと考えています。
当院のセブンメタル製のティンシャの音色は、耳だけでなく体全体に響き渡る感覚があります。
おまじないといえばおまじないですが、本気のおまじないです。本気のおまじないには効果があると感じています。