沿革

設立構想・計画

 うつべ町かど博物館は、2006年度に「人と自然・歴史を大切にする町つくり構想」の中で計画した主要事業の一つとして、地域の歴史と文化の保全と保護・継承を促進することを目的として町かど博物館の設立を計画したことに始まります。

設立・開館

 2007年度に入って東海道沿いの杖衝坂手前という絶好の場所に位置する住宅を地元の方からお借りし、同年5月にはボランティアの運営母体である「うつべ町かど博物館運営委員会」を結成し、メンバーによる建物施設の整備、展示品の収集とレイアウト、展示ケースの確保、説明パネルの作成などすべてメンバーの手作りで進められました。

 開館日は2007年(平成19年)9月20日、記念式典の後講演会も行われ地域づくりの拠点となる第一歩を踏み出しました。

 その後、地域の皆さんから提供頂いた品物や道具、写真を展示すると共に、内部の歴史のスポットを当てる企画展や地元の方の文芸作品や写真などの発表の場として提供してきました。この間博物館は地地域の人々をはじめ小学校生徒や幼稚園児、近郊市町村の人、街道歩きの途中に立ち寄った多くの他県の人々まで多くの方々の来館がありました。

当初の博物館

記念講演

小学生見学

展示品

移転・リニューアルオープン

 2012年2月には東海道に面した杖衝坂の途中の和風平屋住宅を地元の方からお借りできたことから移転し、展示内容も充実してリニューアルオープンしました。その後、内部の歴史・文化・自然をテーマにした様々な写真展の開催を行うとともに、冊子の制作内部地区の歌を自主制作し様々なイベントを通して発表するなど、地域の情報の発信拠点としてその役割を果たしてきました。しかしながら、2017年頃になると運営委員の高齢化減少が進み、ついに2019年には博物館の運営が滞り、廃館の危機に見舞われることとなりました

リニューアルオープン当日の模様

記念講演

展示パネル

展示品

地域のコミュニティ施設「広場うつべ館」として再スタート

 2020年度には、更に当館の施設の有効活用を図るため、うつべ☆スター(内部地区総合型地域スポーツクラブ)と内部地区まちづくり推進協議会、内部地区社会福祉協議会、内部地区連合自治会が中心となり、機能や運営体制について検討されました。その結果、設立母体を「内部地区まちづくり推進協議会」、運営管理母体を「内部地区社会福祉協議会」及び「うつべ☆スター」として、当館の施設や敷地を拡充活用して地域のコミュニティ施設として地域の皆様はもちろん、東海道を旅する人たちの憩いの場としても活用していくことになりました。

2021年度には新たな運営管理体制のもと、当館の活用の幅を広げるべく施設の整備に着手するとともに、博物館の展示内容の充実を図りながらその機能を向上、継続していくことになりました。

 再スタートした当館は、2つの機能を果たす施設であり、その一つとして、従来どおり「うつべ町かど博物館」の名称を引き継ぎ、○内部の歴史と文化の発信 ○子どもたちの歴史・体験学習の場 ○多様な学習の場 ○地域の文化・文芸作品発表の場であり、もう一つが地域のコミュニティ施設として、○地域住民/団体の集会所 ○地域イベント実施会場 ○まちの居場所 ○地域住民の散歩、東海道歩きのオアシス といった形で、「ささえる」「まもる」「そだてる」「つなぐ」といった視点でこれからも地域に貢献をしてまいります。 

なお、施設別の詳しい整備経過については「施設整備の記録」👈クリック を御覧ください。                                               

外観

館内展示

館の畑で農作業体験

館内での折り紙教室