螺線久遠―らせん くおん

螺旋巴とは遠縁の親戚にあたる、分家の魔術師

・登場 「魔法使いと吸血鬼/スピラの魔術師

・所属 「イギリス魔導院(第Ⅴ階位)」

・本質 「死・永遠」

・特技 不明

の事をお兄様と慕う少女。十六歳とまだまだ若いが、振る舞いは大人びている。巴は出会った当初、年上だと勘違いしたほど。

英国では奇異の目で見られるであろう、和服姿で過ごしており、長羽織を上から纏っている。とはいえ、別に洋服を着ないわけでもなく、学校に登校する際は、ちゃんと制服に着替えている。

螺旋の分家である螺線家の子。魔術の知識もそれなりで、魔導院の事情に関しても、螺旋巴より詳しい。

本家の人間が「新人類計画」を行ったことでそれを知った魔導院に圧力をかけられ、そのままイギリスへ移住した。

過去に日本で起きた大地震の直後に移住したようで、久遠のトラウマを和らげるための引っ越しでもあった。


戦闘時は魔術による斬撃保存による予測不可能な攻撃を得意とする。彼女の魔術射程圏内に入れば、並みの魔術師であれば死ぬだろう。

本気で戦う場合は自分の背丈よりも長い太刀を振り回しながら戦う。


セクタヴィア・ソーンとは旧知の仲。異国民である久遠を受け入れてくれた数少ない友人であったが、「スピラの魔術師編」では違えることになる。


幼かった頃、死と隣り合わせの極限状況に置かれ、大切な人を一人で看取った過去を持つ。だが同時に、自分の異常性を理解する原点ともなり、以降は螺旋巴のように死に執着することとなる。

彼女の中に歪んだイデアがあることは、両親も知らない。


【歪んだ本性】

セクタヴィア・ソーンを殺害した際、彼女自ら、異常性を吐露する。

「大切なものを自らの手で壊したい」

「どうせ死ぬなら、私が殺したい」

螺線久遠の根底にある欲望は、親友を殺すことで再び果たされた。

普段は絶対にこの側面を見せることはないため、周囲からの評価は高い。が、同類である螺旋巴には一瞬、殺気や違和感のようなものを感じさせていた。

筋力・★★☆☆ 魔力・★★☆☆ 魔力出力・★★★★☆ 耐久・★★★☆☆ 特殊・☆☆☆☆☆ 

総合評価・★★☆☆

大人びており、コミュニケーション能力も高いものだが、逆にとっつきにくく感じられてしまい、友人は少い部類。

成績も優秀で、文句のない生徒。

一つの事に執着しやすい性格。

時間操作魔術(中)】

本家本元のものと比べると、劣るが、それでも強力な魔術であることに変わりは無い。

物品の高速劣化や、逆に物品を半永久的に劣化させないように維持することが可能。

《派生》

 →斬撃保存-抜刀式