セクタヴィア・ソーン

茨の魔女と呼ばれる特位魔術師。

・登場 「魔法使いと吸血鬼/スピラの魔術師」

・所属 「イギリス魔導院(第XIII階位・特位魔術師)」

・本質 「毒」

趣味 観葉植物の管理、手入れ

十歳で特位魔術師となった希有な女性。元々特位魔術師であった親の跡を継ぐ形でその座に座ることとなった。

彼女の実力と年齢は決して比例せず、高難易度の魔術を容易く披露する。

生まれながらの天才であり、それ故に孤独。


作中にて登場する際の年齢は十六歳。

螺線久遠と同じ学校に通っているようだが、登校している姿はあまり目撃されていないという。


高圧的な態度をとることは魔導院内でも有名。

同じメーカーのエナジードリンクを愛飲しており、一日一本以上は飲む。

血糖値高め。


当時、校内でいじめに合っていた久遠と親密になり、昼食を共にする仲だったものの、特位魔術師となったことで交流する時間が極端に減少した。


【特位魔術師になった経緯】

魔導院改革内乱以降、特位魔術師であったソーン家の跡取りで、大切に育てられたセクタヴィア。

両親は魔術深度の研究と不死の力に固執し、植物を魔術的に知ることで究極の不死に到達しようとしていた。しかし事はそう上手くいかず、最後は魔術の使いすぎによる体内汚染、魔術深度の悪化で二人とも若くして亡くなったという。


セクタヴィア自ら、特位魔術師になる選択をしたのはこれが原因。

後継者が子供というのは前代未聞の出来事であり、基本的あり得ない。通常であれば、親戚などに権利がシフトしていくものだが、セクタヴィアはこれを拒否。当時よりハイスペックだった頭をフル活用して、魔導院から正式に、ソーン家の後継者として特位魔術師の座に君臨した。


しかし、これにより親戚筋との関係は悪化。稀に暗殺者が送り込まれてくるとかどうとか。


必死になって特位魔術師の地位を守りきったものの、権力やそういったものには興味がなく、特位魔術師に招集がかかる場面にも現われないことが多い。それでも特位魔術師になったのは数少ない両親との繋がりを失わないため。


「いずれ魔導院は終焉を迎えるだろう」と予期した者の一人。


【スピラの魔術師編】

誰よりも早く、スカーレット・ブレイブハートの異常に気がついた特位魔術師。

どういった経緯か、白銀の旧血種の企てに加担し、自らも偽吸血鬼と化してしまう。本人は不死の体を得たことで喜々としているが、それが死のカウントダウンの始まりだった。

旧血種の命令で螺旋巴を誘拐したが、螺旋巴が螺線久遠の血縁であることを知らないという大ポカをかまし、久遠を敵に回す。螺線久遠の自宅を把握していなかったのも痛手だった。(セクタヴィアは孤児のため、他の人間が両親と過ごしている場面を見たくないという理由から親友であっても、久遠の家を訪れなかった)

そして、禁忌に触れた者を罰するという掟に従い、親友である螺線久遠の手によって殺害される。

筋力・★★☆☆☆ 魔力・★★★★☆ 魔力出力・★★★☆ 耐久・★★★☆☆ 特殊・☆☆☆☆☆ 

総合評価・★★★☆☆

高圧的な態度を取り、口を開けば相手を侮辱するため、同世代の魔術師からは嫌煙されている。しかし、相応の実力を持ち合わせているため誰も言い返せない。

【植性魔術・茨(特)】

《派生》

 →禍棘(ぜっかきょく)

地面から茨を出現させ、触手のように利用する。

対象にヒットすると棘がチェーンソーのように動き回り、体内をズタズタにする。

・基礎魔術(上)

・西洋魔術(下)

・肉体強化魔術(上)

・肉体治療魔術(中)

・怪異知識 海外(