研究概要

水素生成触媒を示アミノ酸配位ポリマーの開発

複雑な合成手法や高温・高圧合成に頼らない、新たな機能性材料の開発こそが、今後の持続的発展社会の礎になると信じ、「天然豊富な材料を用いた機能性錯体の開発」を進めています。

これまで、チオールをもつアミノ酸の金属錯体の合成と機能開発に取り組んで参りました。

アミノ酸はありふれた原料ですが、タンパク質酵素など複雑系の機能化を支える最も単純な構成単位であり、その潜在性は計り知れません。

しかしながら、アミノ酸は複数の配位原子を有するため、単に金属イオンと反応させるだけでは、構造や組成の異なる化学種が混合して生じてしまい機能材料としては不向きです。

また、チオールは単独で酸化還元を示すなど、酸化還元触媒の分子設計にしばしば用いられますが、高い反応性のため反応制御が難しいです。​

以上のことから、敬遠されがちなアミノ酸金属錯体ですが、私は最新の分子構築手法である錯体配位子法を利用して、「アミノ酸などの単純な分子から、どこまで安定で複雑で機能的な錯体材料を開発できるか」、に興味をもって研究を進めて参りました。

その結果、アミノ酸錯体として世界初となる水分解触媒能の開発など、アミノ酸金属錯体の潜在性の一端を解明しています。

​詳細は論文をご参照ください。


3種以上の金属イオンからなる金属超分子構造の構築

※工事中です。

​詳細は論文をご参照ください。

多電子の酸化還元を示す錯体配位子の開発

※工事中です。




金属ヒドロキソキュバン骨格からなる多核錯体の構築

※工事中です。