ラゲブリオ処方・調剤の手順
処方箋記載例
ラゲブリオカプセル200mgは、2022年8月18日に薬価収載、9月16日一般流通されました。
コロナが2023年5月8日から2類→5類感染症となったことで、抗コロナ薬以外の、カロナール、咳止めなどは公費ではなくなりました。
■薬局で調剤(院外処方)の場合2023.05.05.08~
1.自己負担ゼロはコロナ感染症治療薬の経口薬:「ラゲブリオ」、「パキロビット」、「ゾコーバ」点滴薬:「ベクルリー」中和抗体薬:「ゼビュディ」、「ロナプリーブ」、「エバシェルド」 の7品目に限られる。
2.「文書による患者からの同意」は必要なし。
3.「適格性情報」チェックの必要があるが、医師から薬局への「チェックリスト」提出は不要。
4.薬局間譲渡は通常の医薬品と同様に可能。
5.使用期限が2022年8月30日事務連絡により、24ヵ月から30ヶ月に延長されている。
■医師の皆様へ ラゲブリオCapの院外処方の手順
1.対象患者の適格性資格情報を確認
CoV感染症 軽症~中等症Iである (SpO2 が94以上、呼吸不全なし、酸素投与必要なし等)
妊婦又は妊娠している可能性がない
感染症の重症化リスク因子を有する (・65歳以上・悪性腫瘍・COPD・CKD・2型DM・高血圧・脂質異常症・BMI>30・喫煙・妊娠後期・ステロイドや生物学的製剤の使用等(コロナ診療手引き6.2版より抜粋、詳しくは下記リンク参照))
発症から服用開始が5日以内である
<ラゲブリオ 患者さんへの説明例>
1.この薬は、新型コロナウイルスのRNAに取り込まれることによって、ウイルスの増殖を阻害して抗ウイルス作用を示します。
2.症状が改善しても指示どおりに5日分を飲み切ってください。
3.下痢、悪心・嘔吐、めまい、頭痛などの症状が現れることがあります。これらの症状が生じた場合であっても自己判断で中止せず、医師または薬剤師に相談してください。
4.(女性に対して)妊婦または妊娠している可能性がある人はこの薬を使用できません。授乳中の人は注意が必要ですので、服用開始前に相談してください。妊娠する可能性のある女性は、服用中および服用後4日間は適切な避妊を行ってください。
出展 DIノート ケアネット
文責: 下平 秀夫 2023-04-30更新