リリース 2025/02/02
イラスト umiushi
01.CBDTHC
02.アリゾナ
03.無抵抗だったから
04.シュリシュラ
05.たとえば何か
06.愛の亡霊
07.気分
08.パーティーは始まっているよ
09.境界線で
10.嘆きの壁
11.アルビノ
01. CBDTHC
CBD THC
かわいそう洗脳されて 薬漬けにされちゃて
マイスリー デパス ハルシオン
リーマス レクサプロ エビリファイ
鎖国の情弱バカは ほっといていいよ
アル中天国ジャップランド 廃人になって老いぼれていく
自由を権利を踏みにじる 厚生労働省を潰そう
反社と仲良しおまわりさん ボクのケータイを返して下さい
Purple Haze Northern Lights
Rainbow Runtz Strawberry Gelato
明日は明日は サティバ日和
船は桃源郷へ とろける波の中を
眩しい満月だよ 踊ろう踊ろう好きなように
憂鬱なんか遠くへ捨てちゃえって この牢獄から抜け出そう
ボクの幸せ 君の幸せ 光に包まれる
外を歩こう 海の向こうへ
ここじゃない まともな世界へ行こう
雲ひとつない サティバ日和
02. アリゾナ
午前6時灰色の状態
アメリカンドレッドのニガーが
咥えタバコでぬかるみを歩いていた
ドレッドはそのままやって来た
アップタウン行きのバスに乗って
光の向こうへ溶けていった
女は帰る場所がなく
架空の犬を連れて出かけた
何も持たずに鼻唄まじりで
いつもの店で安い酒を飲み
見え透いた会話の途切れ途切れ
ひとり見上げた暗闇ミルキーウェイ
旅の夢をみた モノクローム少し
思い出している 行き先を少しずつ 色を着けていく
待っているだけの男たちは
崩れ落ちた神殿で
無力な翼を折り曲げ眠る
マスクの下は無表情で
子供たちは水の枯れた水槽の中で
言葉をなくした怪物を飼ってる
延びたアスファルトの上で
赤い目をして狂って立っている
心臓の音しか聞こえなかった
忘れられたシェルターで
千切れた空を覗いていた
砂埃だけが風に舞っていた
旅の夢をみた 目が覚めても少し
思い出している 次の行き先を 探している
海を見たくて 海を見たくて
夜は走る西へ オレンジの匂い 砂漠の街を抜けて
03. 無抵抗だったから
人類の数だけまぐわっている最中
誰もいないホールでひとりジャグラーを打つ
何億光年も 何億光年も
開かないドアを叩いている
孤独なら耳を切り落とせ
手首の傷を見せびらかせ
見つからない旅を続けている
昼下がりのジャグラーはペカらなかった
忘れていた安定剤を
まとめて飲んだので
すこぶる気分がいい
電車が来たので飛び込んでみた
登り疲れたので飛び降りてみた
炎天下で交通整理をする老人のように
そんなにまでして生きなくてはならないのですか
戦闘機が飛び去ったジェノサイドの廃墟で
借りてきた服で着飾っていた
濁った川にいつも流されて
言葉の通じない世界に立っている
黒い絵の具で塗りつぶした空で
夜のカラスが静かにに鳴いていた
自問自答 自問自答
力もないのに何がしたいのですか
脳裏に冷たく散る火花は
翼の折れた思い出のピアスで
後悔の果て美しい
大輪の花火になる
死ねなかったのは
目の前に広がる海が
あまりにも無抵抗だったから
あまりに無抵抗だったから
04.シュリシュラ
明るい歌が歌いたくて南へ南へ
知らない場所で知らない人と探し物
雨は降り続く 晴れない南国
淀んだ夜に酔いしれて
赤い花を咲かせよう
エメラルド色の海に風は吹かない
知らない町にいつもの虹が 届かない彼方
ここにいるのはみんな逃亡者
歩き疲れて思う
もっと出鱈目に生きればよかった
シュリのシュラ 燃える
シュリのシュラ シュラのシュリ
顔を隠して通り過ぎる 美しい人たち
夕暮れの電車に乗って ささやかな暮らしへ
波に流されて どうにもこうにも
今夜も毒を飲んで
帰り道を忘れる
シュリのシュラ 燃える
シュリのシュラ シュラのシュリ
05.たとえば何か
たとえば何か わからない何か
手の中に包み込んで
隠している 温めている
指の隙間からこぼれ落ちる
たとえば何か 失くした時
這いつくばって探している
楽しそうに みんな笑ってる
そんなぼやけた 景色の中に 消えていく
見渡す限り 帰れない空の果てで
思い出せない 夢の中をさ迷っている
たとえば何か 信じるもの
追いかけると見えなくなる
痛みはそっと 広がるそっと
忘れた傷口 雨は流れる
たとえば愛を 愛のない僕らが
口ずさんで下を向いている
手をつないで 一緒に歩きましょうと
灼熱の砂丘を 遠くまで歩きましょう
見上げる空の 帰れない空の果て
つかめない 夢の中をさ迷っている
たとえば何か たとえば何か
全て 全て 辿り着く全て
06.愛の亡霊
風が届かない町にいた
重たい雲の遠く警笛を聞いていた
スコールがやってくる
雨にキラキラと魚が跳ねる
池のほとりの誰もいない店の隅で
水っぽいスープを飲んだ
追いかける 逃げてゆく
愛の亡霊 見つけたよ
ロータリー昼下がり 眠そうな女たち
小さなサンダル 赤い爪で 待ってる
ずっとここにいるって苦しそうに笑った
雫のように落ちて消える
流れる星空で いつまでも踊っていた
目が覚めても闇
いつの間にか老いてしまった
愛の亡霊 そこにいるよ
07.気分
大体いつも 気分は真ん中
人の気分なんて
どうでもいいことでしょう
四六時中 寝ても覚めても迷子になる
パチンコ屋の椅子にボーっと
座ってたら負けちゃった
今はインディかサティバか
それが問題だ
明日は飛行機に乗って
カリフォルニアの海辺のホテルです
白い人や黒い人に囲まれて
スモッグだらけの空を見上げています
右手も左手も掴めない
波が 耳が さえずりが
蛍光色の眼鏡の人が近づいてきて
Are You Happy?
今はインディかサティバか
それが問題だ
08.パーティーは始まっているよ
ロックンロールが終わって
森へ LEDの森へ
変な顔の女の子たちが
ガードレールに並ぶよ
話しかけても耳がない
次の人も宙を見てる
7色の馬で飛んだ
原っぱでキノコを食べた
パーティーは始まってるよ
誰も呼んでくれないけど気にしない
落ちる どこまでも
落ちる 止まらない
泣いてる人を支えてる人達も
支えている人達も泣いている
悲しみなのか喜びなのか
わからない
パーティーは始まってるよ
誰も来てくれないけど気にしない
落ちる どこまでも
落ちる 落ちる
09.境界線で
俺の肉を喰え
俺の血を飲み干せ
この傷口から溢れ出る
血を飲み干せ
耳を塞いでも
世界は泣き止まず
目を見開いていても
世界は色あせていく
丘の上の真っ赤な磔
宇宙は回るクルクルと
行ったり来たり
欲望とか絶望とかの境界線で
毟られ続けたこの体を
私の恥ずかしい姿見てください
午前8時の雑踏に立つ
キリストのように
混沌として晴れやかだった
混沌として晴れやかだった
10.嘆きの壁
草も生えないつまらない庭で
祈りを忘れた獣が眠る
神殿の中には燃え堕ちた偶像
楽しそうに子供たちが遊ぶ
オリーブの園には
帰れない 帰れない
無言で立ちはだかる嘆きの壁よ
血しぶきを浴びて崩れ落ちろ
終わらない死者たちが見る夢を
逃げ場をなくしてさ迷うだけ
支配が欲望が正義の為だと殺す
終わった人も始まる人ももはや
砂漠の砂だ 風に消える
冷たく立ちはだかる嘆きの壁よ
何も答えてはくれない
11.アルビノ
夜明け前 揺れている
終わらない夢も見ない いるだけ揺れている
きっと病気なんです 今日はお休みします
中途半端な朝は サイケデリック太陽
いつもと違うバスに乗って 橋を渡り川を越えて
会いに行こう 知らない人だけの町へ
暑くても寒くてもダメなんです
どこまでも変わらないんです
そんな辛さが 揺らすんです
アルビノの子供の手を引いて
日陰を選んでゆっくりと進む
何も見えない聞こえない 光の星に住んでる
透き通っ消えそうなその手を握って
アイスクリームみたいに溶けてしまわないうちに
見つけた宝物 嬉しそうに見上げる
暑くても寒くてもダメなんです
なかなか生きれないんです
外はいつもの雪景色
力が足りないんです